【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】星光PMC株価の強さを評価、セルロースナノファイバーや銀ナノワイヤなど新分野の成長性に期待

2013年6月13日 13:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  製紙用薬品の星光PMC <4963> 株価の強さに注目した。全般相場安にもなびかず実に底堅い。

  製紙用薬品や印刷インキ用樹脂を主力として、セルロースナノファイバーや銀ナノワイヤなど新分野の成長性も期待されている。今期(13年12月期、決算期変更に伴い9ヶ月決算)連結業績の見通しは、売上高が179億70百万円、営業利益が9億円、経常利益が9億60百万円、純利益が5億90百万円としている。

  前年同期(12年4月~12月)との比較で見ると11.8%増収、2.2%営業増益、3.2%経常増益、3.0%最終増益で実質的に増収増益の見込みだ。原料価格上昇がマイナス要因となるが、低調だった製紙用薬品、オフセットインキ用樹脂、トナー用樹脂などの需要が上向き、プロダクトミックス改善やコスト低減などの効果も期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、4月15日の年初来高値527円から反落して水準を切り下げ、6月7日には338円まで調整する場面があった。ただし6月10日の安値347円、6月11日の安値358円、6月12日の安値360円と徐々に下値を切り上げている。調整一巡した可能性がありそうだ。

  6月12日の終値386円を指標面(1株当たりの今期予想数値は12ヶ月換算)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円95銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS654円99銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線が下値支持線のようだ。調整一巡した可能性があり、反発局面が期待されるだろう(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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