【アナリストの眼】ラクーンは質の高い会員小売店や出展企業の獲得で「スーパーデリバリー」の利用が増加基調、株価は急騰後の調整進み出直り近い

2013年5月20日 09:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 ラクーン<3031>(東マ)に注目したい。株価は急騰の反動局面だが足元では値幅調整完了感を強めている。6月7日に前期(13年4月期)決算発表を予定しており、今期(14年4月期)好業績期待で再動意の可能性があるだろう。

 アパレル・雑貨分野の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」の運営を主力として、周辺分野に事業領域を広げている。前期の連結業績は増収増益の模様だ。主力のEC事業では質の高い会員小売店や出展企業の獲得で「スーパーデリバリー」の利用が増加基調であり、売掛債権保証事業での人件費増加など先行投資負担を吸収した模様だ。なお4月12日には未定としていた期末配当を発表して年間1200円(前々期比200円増配)とした。

 今期(14年4月期)についても、主力のEC事業「スーパーデリバリー」の好調などで好業績が期待されそうだ。新規分野である締め支払い決済サービスの「Paid」サービスも、加盟企業が順調に増加して収益寄与が期待されるだろう。純利益については本社移転費用の一巡も寄与する見込みだ。

 なお4月12日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。4月30日を基準日(効力発生日5月1日)として1株を300株に分割し、単元株式数を100株とした。

 株価の動き(株式分割に伴い修正値)を見ると、3月上旬の300円台前半から3月下旬の600円台まで急騰し、その後4月上旬は500円台前半の水準だったが、4月12日の期末配当と株式分割の発表を好感して4月15日には663円まで急騰した。その後は急騰の反動局面で5月16日には444円まで急落する場面があったが、終値では497円に戻した。さらに5月17日は前日比27円(5.43%)高の524円まで急反発している。

 5月17日の終値524円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値に株式分割を考慮した21円10銭で算出)は25倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想に株式分割を考慮した4円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPSに株式分割を考慮した224円99銭で算出)は2.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んで調整局面だが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で長い下ヒゲを付ける形となった。急騰後の値幅調整が完了した可能性があるだろう。今期好業績期待で4月高値を試す展開が期待されそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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