【編集長の視点】トヨタは連日の高値、大幅増益業績が市場予想を下回るが上ぶれ余地を買う

2013年5月9日 10:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  トヨタ自動車 <7203> は、130円高の5970円と3日続伸して始まり、連日の年初来高値更新となっている。前日8日大引け後に3月期決算を発表、前期業績が、5月6日の観測報道値をクリアし、大幅続伸予想の今期業績が、市場コンセンサスを下回ったが、期初の想定為替レートから保守的として上ぶれ期待を高めて主力株買いが増勢となっている。前日の米国市場で、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して85円高(円換算値)で引けたことも側面支援している。

  前期業績は、利益が今年2月の再上方修正値を1021億円~1708億円上ぶれ前々期比18%増収、3.7倍営業増益、3.2倍税引前純益増益、3.3倍純益増益とV字回復した。車両販売台数が、20%増の887万1000台と伸び、為替レートも、1ドル=83円と4円の円安となって、対ユーロの2円の円高(1ユーロ=107円)を吸収して為替変動のプラス影響が1500億円発生し、営業面の努力6500億円、原価改善努力4500億円などが加わったことがV字回復につながった。

  今期業績は、為替レートを1ドル=90円、1ユーロ=120円と円安を想定し、車両販売台数を前期比2.5%増の910万台と計画して続伸、営業利益は、1兆8000億円(前期比36%増)、純利益も1兆3700億円(同42%増)と予想している。営業利益は、2兆円乗せを見込んだ市場コンセンサスを約2000億円下回るが、現在の為替相場が、想定レートより円安で推移していることから、前期と同様に期中の複数回の上方修正を期待している。

  株価は、昨年11月の前期業績の1回目の上方修正と中間配当の増配で「アベノミクス」相場をリードして4000円大台を回復し、今年2月の再上方修正では5000円大台に乗せ、年初来高値まで上値を伸ばした。業績続伸でPERも13倍台と割安になり、次の上値フシとして2008年2月高値6400円が浮上しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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