【株式評論家の視点】スカパーJSATホールディングスは評価本格化の動きが強まる

2013年4月12日 10:36

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  スカパーJSATホールディングス <9412> は評価本格化の局面に踏み込んできた。株価は年初来の高値圏に位置しているが、中期的な展開力を見据えれば、あるべき水準からはまだかなり下のポジションと思われる。前2013年3月期の減益決算が株価面のネックになっているが、5月初旬にも予定される前期実績の発表で悪材料出尽くしとなり、増益転換となる今2014年3月期を積極的に評価する動きに局面が転換しそう。

  前3月期は営業利益160億円と、前々期比8.5%の減益となった模様だ。前々期は震災後に携帯電話会社や官公庁向け臨時回線として衛星通信サービスの需要が急増したための反動。地上デジタル放送への移行で普及した、デジタルテレビで受信できる「スカパー!」の加入者は3月は3万3195件の純増を達成している。標準画質(SD)からハイビジョン画質(HD)サービスへの契約移行が進み、収益率もアップしている。

  さらに宇宙・衛星事業の中期的な展開力も株価の天井を押し上げる要因である。静止軌道に打ち上げた通信衛星を利用して、放送事業者にトランスポンダー(衛星中継器)を提供、衛星の優位点を活かして政府機関・公共団体、企業内通信、国際データ通信、移動体通信向けなどに通信サービスの拡大が予想される。さらに、アジア・大洋州地域を中心に販売活動を強化し、海外衛星事業者との連携を進める。

  中期計画では2017年3月期に営業利益200億円(前々期174億8600万円)以上を見込んでいる。PBRは0.9倍に過ぎない。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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