住友商事・東京ガス・関電が米国産LNG購入で基本合意

2013年4月1日 19:47

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コーブポイントLNG基地位置図(画像:住友商事)

コーブポイントLNG基地位置図(画像:住友商事)[写真拡大]

 住友商事と東京ガスは1日、2012年4月から米メリーランド州コーブポイントLNG(液化天然ガス)プロジェクトの事業主であるドミニオンコーブポイントLNG社と協議を行った結果、同プロジェクトにおける天然ガス液化加工契約ならびに液化天然ガスの売買に関する基本合意書を締結したと発表した。また、住友商事は同日、関西電力との間で、同LNGプロジェクトにて生産されるLNGの販売に関する基本合意書を締結した。

 住友商事は今回、100パーセント子会社であるパシフィック・サミット・エナジー社を通じて、ドミニオン社と同プロジェクトにおける年間約230万トン分の天然ガス液化加工契約を締結した。

 また、東京ガスは2013年2月28日に100パーセント子会社であるティージープラス株式会社を設立し、ティージープラスは住友商事との間で同プロジェクトのLNGを年間140万トン売買する基本合意書を締結した。東京ガスはティージープラスを通じ、同プロジェクトのLNGを日本に持ち込むことを予定している。また、住友商事は関西電力との間で年間約80万トンのLNGの売買に関する基本合意書を締結した。

 あわせて、住友商事と東京ガスは、今回締結した液化加工契約を承継することを目的とした共同事業会社の設立による、同プロジェクトにおける協業についても今後協議していく方針。

 同プロジェクトは、現在LNG受入基地として稼働中のコーブポイントLNG基地に新たに天然ガス液化プラントを建設し、シェールガスをはじめとする米国産天然ガスを液化してLNGとして輸出するもの。年間約460万トンの液化加工契約を予定しており、米国エネルギー省による自由貿易協定(FTA)未締結国向けのLNG輸出許可発行等を経て、2017年の稼働開始を目指している。

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