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【近況リポート】京写:円安は顧客である日系メーカーには追い風
■香港国際調達拠点(IPO)の活用により、原価率を低減
片面プリント基板で世界NO.1の京写<6837>(JQS)は、成長への5つの重点戦略である環境対応・ボリュームゾーン・グローバル・収益力強化・新規事業を実行しているが、中でも収益力の強化戦略が奏功したことで、原価率が低下し、第3四半期経常利益ベースで1億91百万円の増益要因となっている。
その結果、1月31日に発表された今期第3四半期連結業績は、売上高116億6百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益5億27百万円(同17.6%増)、経常利益6億7百万円(同17.9%増)、純利益2億96百万円(同16.0%減)と減収ながら営業・経常利益共に2ケタの増益を確保している。
売上高に関しては、国内外で片面プリント基板は自動車関連が順調に推移し、電子部品、アミューズメント関連も回復が見られたものの、国内での家電製品分野の需要減と、海外で映像関連分野の低迷が続いたこともあり減収となった。
利益面では、香港国際調達拠点(IPO)の活用により、原価率が低減したことと、海外工場の省人化が進んだことで、減収にもかかわらず増益を達成している。
一方、投資有価証券の減損処理48百万円と実装事業の子会社の固定資産減損損失75百万円を特別損失として計上したことに加え、同事業の回収が見込めない繰延税金資産56百万円を取り崩したことにより、最終利益は減益となっている。
第4四半期(1月から3月)はこれまで堅調に推移していた国内においても、自動車関連分野や家電製品分野を中心に需要の減速が見込まれることから、通期連結業績予想は、売上高150億円(前期比7.2%減)、営業利益5億50百万円(同23.2%減)、経常利益6億50百万円(同18.3%減)、純利益3億20百万円(同47.9%減)を見込んでいる。
■タイ、ベトナムに進出している日系企業との取引は急増、今後も東南アジアへ進出する日系企業は増加
映像関連の売上が減少していることもあり、今期は減収を見込んでいる。その様な状況の中で、今後利益を確保できる筋肉質に改善する取組みに注力している。
例えば、香港国際調達による資材の一括購入により、原価率の低減が進んでいる。また、中国では、上昇している人件費に対応して、1億円を投資して、工場の省人化を進めている。インドネシアの工場については、これまで5ラインで生産していた片面プリント基板を従来の生産量を保ちながら3ライン体制に変更し、残った2ラインを両面プリント基板の生産に切り替えることで、生産の効率化を目指している。
全体では減収となっているが、タイ、ベトナムに進出している日系企業との取引は急増している。12年12月時点で、タイ向けの売上高は3億57百万円(前年同期比614.0%増)、ベトナム向け2億31百万円(同171.7%増)と一挙に急拡大している。今後も、チャイナプラス1で東南アジアへ進出する日系企業が急増していることもあり、インドネシア工場の重要度は更に高まっている。
■LED照明向け放熱基板「Kyosha Nacora」の売上は順調に拡大
また、LED照明の売上は前期比で横ばいであるが、前期第3四半期から販売を開始したLED照明向け放熱基板「Kyosha Nacora」の売上は9カ月間で1億20百万円と順調に拡大している。既に、性能を向上させた第2世代の開発が完了していることから、今後の売上拡大が期待されている。
これまでは、円高の影響で、日本の家電メーカーの売上の不振が目立っていたが、3月10日には1ドル96円と昨年の1ドル80円台と比較すると大幅な円安となっている。円高で苦しんできた顧客である日系メーカーにとっては追い風となっている。その様な状況下で、既に生産性の向上、仕入れの低減化を実現していることから、同社にとっても今後の好業績は大いに期待できる。
株価は、1月31日に250円の年初来最高値を付けていたが、同日引け後に発表された下方修正により、2月13日には178円まで下げたが、その後は徐々に回復して、3月8日には201円まで回復している。株価指標は、予想PER9.0倍、PBR(実績)0.84倍、配当利回り2.49%と割安。
既に、片面プリント基板では同社の寡占状態であることから、価格競争は無く、利益の確保が見込めるうえに、環境対応のLED照明向け放熱基板「Kyosha Nacora」、電気自動車向けの大電流対応厚銅箔基板を開発済みであることから競争力はさらに強化されたといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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