ベクター:第3四半期の営業・経常利益は計画を上回るペースで推移

2013年1月31日 11:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■不正アクセスに伴う事後処理など積極的な業績改善策を図る

  ベクター <2656> (JQS)の今期13年3月期第3四半期累計期間業績は、売上高19億12百万円(前年同期比32.9%減)、営業利益△2億42百万円(前年同期58百万円の利益)、経常利益△2億38百万円(同64百万円)、純利益△4億34百万円(同△46百万円)となった。

  売上高に関しては、前事業年度末(12年3月)における同社サーバーへの不正アクセスに伴う事後処理を進め、クレジットカードの取扱を再開。加えて各種プロモーションの自粛解除など漸次正常化を図ったものの、依然信用低下による痛手から立直るまでには至っていない。今期第3四半期累計期間業績は、大幅減収減益となった。しかし、第3四半期(10月~12月)の業績は、全セグメントにおける年末商戦効果、オンラインゲーム事業における新作の寄与、ソフト販売事業における年賀状ソフト特需等が要因して、第2四半期(7月~9月)に対して増収増益となった。また会計期間別の売上高は、第1四半期が前年同期比45.8%減、第2四半期が前年同期比28.9%減、今期第3四半期が前年同期比22.3%減と減少幅は縮小に向かっており、業績の改善は進んでいる。

  一方損益面については、売上高の減収に伴い人件費など固定費の負担を吸収できず、営業損益、経常損益ともに欠損計上となったが、実績ベースでは各損益段階において経常利益までは当初予想を上回った。しかし、モバイルゲームにかかわるソフトウェアの売却・除客却損に加え、減損損失ならびに投資有価証券評価損など特別損失1億78百万円(同1億18百万円)を計上、四半期純利益△4億34百万円(同4百万円)と損失幅の拡大を余儀なくされ、大幅減益となった。

  セグメント別の業績を見ると、オンラインゲーム事業では、主力の従来型オンラインゲームについては、「晴空物語」及び「アークフロンティア」など第3四半期末時点で11タイトルを運営。また専門ポータルサイト「ブラゲタイム」上で展開するブラウザゲームは、「神創詩篇ミッドガルド・サーガ」、「ディヴァイン・グリモワール」が新に加わり7タイトルを運営。一方モバイルゲームは競争激化により平成24年11月をもって運営を停止、当事業の販売実績は前年同期比28.8%減の14億34百万円となった。

  ソフトウェア販売事業では、プロレジ・サービスの販売実績は、前年同期比42.1%減の3億64百万円となるなど、ソフトウェアのダウンロード販売事業はウイルス対策ソフトについての需要は未だ根強いが、近時有料パソコンソフトに対する需要は減少しつつある。当事業全体では前年同期比47.0%減の3億81百万円となった。

  サイト広告販売事業では、ソフトウェアの販売業績と連動するかたちで、前年同期比15.9%減の95百万円となったが、当サイトの広告販売事業の6割弱を占めるキーワード広告が下支えした。

  今期通期業績見通しは、売上高22億51百万円(前期比29.9%減)、営業利益△2億67百万円(前期51百万円の利益)、経常利益△2億13百万円(同55百万円の利益)、純利益△4億59百万円(同△2億55百万円)を見込む。

  今期で、減損損失と特別損失を計上していることで、悪材料は出尽くしたと言える。そのため、来期より業績の急回復が期待できる。現在の株価はチャート的に見ても底値圏を脱して回復傾向にあり、今後更に見直しが進むものと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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