国際帝石、インドネシアでフローティングLNG施設に関する基本設計作業を開始

2013年1月23日 18:32

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フローティングLNGイメージ(画像:国際石油開発帝石)

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  • 鉱区位置(画像:国際石油開発帝石)

 国際石油開発帝石は、同社子会社のインペックスマセラアラフラ海石油を通じて、インドネシアのアラフラ海マセラ鉱区のアバディガス田の開発準備作業をオペレーターとしてシェル社他とともに実施しているが、今回、同ガス田を生産する主要施設である浮体構造に天然ガス液化設備を搭載したフローティングLNG(Floating LNG:FLNG)にかかる基本設計(FEED:Front End Engineering and Design)作業を開始したと、23日発表した。

 海底生産施設を対象とする基本設計作業に引き続き、今回のFLNG施設の基本設計作業の開始により、同プロジェクトの生産施設に係る基本設計作業がすべて開始されることとなる。

 今回の基本設計作業は、アバディガス田から生産された天然ガスおよびコンデンセートを精製・液化・貯蔵・出荷する設備に関する具体的な仕様などを検討するもの。

 国際石油開発帝石は、FLNG施設に関する基本設計作業を二つの企業連合が並行して実施することを企図し、公開入札手続きを実施した結果、エネルギー分野を中心に様々な分野で数多くの事業を手掛ける日本の大手エンジニアリング会社の日揮が主導する企業連合と、同じくエネルギー分野等において数多くの事業を手掛けるイタリアの大手エンジニアリング会社のサイペム社が主導する企業連合の、二つの企業連合に同作業を発注した。

 なお、国際石油開発帝石は、スケジュール短縮化や技術検討における一貫性の確保等のメリットから、基本設計作業とEPC(Engineering, Procurement and Construction、詳細設計・資材調達・建造)を同一のコントラクターに発注することとしており、基本設計作業を実施する二つの企業連合の中から技術的かつ商業的に優れた基本設計等を行った企業連合をEPCコントラクターとして選定する方針。

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