B 型肝炎ウイルスの受容体を発見。新薬開発が加速されるか?

2012年11月29日 11:20

印刷

記事提供元:スラド

 genzin 曰く、

 北京生命科学研究所の李文輝博士を筆頭とする研究チームが、B 型肝炎ウイルス (HBV) およびそれに寄生する D 型肝炎ウイルスが肝細胞に侵入する際に利用する「受容体」を、初めて明らかにした (人民日報の記事) 。

 研究成果は、生命科学・生物医学分野のオープンアクセス誌「eLife」で発表された。これまでの B 型肝炎の治療は、インターフェロン治療や、現状維持を目的にウィルスの増殖を妨害する核酸アナログ製剤など患者負担が大きいにも関わらず耐性ウィルス発生の危険性もあるなど、根本的な治療法が無かった。

 今回受容体が明らかになったことで、日本で 150 万人、世界中では 3 〜 4 億人といわれる B 型肝炎患者の治療が可能になるような新薬開発が促進される事を期待する。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療 | 中国

 関連ストーリー:
秋葉原、あの事件後の影響 2008年06月11日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事