国際石油開発帝石、インド・ベンガル湾深海域で油ガス田鉱区の権益を取得

2012年11月5日 18:37

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位置図(画像:国際石油開発帝石)

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 国際石油開発帝石は5日、同社子会社のインペックス東インド沖石油を通じて、インド・ベンガル湾深海域(クリシュナ・ゴダバリ盆地)に位置する探鉱鉱区であるKG-DWN-2004/6鉱区の26%権益を、インド最大の国営石油・天然ガス会社であるインド石油天然ガス公社(ONGC社)より取得することについて合意したと発表した。なお、同鉱区への参画は、2008年の経営統合以降、国際石油開発帝石がインドにおいて手掛ける初のプロジェクトとなる。

 同鉱区は、インド東南部チェンナイ市の東方約700kmの沖合に位置し、水深は約3,000m、鉱区面積は10,907km2。同鉱区が位置する海域の沿岸域においては1990年代以降に探鉱活動が盛んに行われ、複数の油・ガス田が発見されている。同鉱区が位置するクリシュナ・ゴダバリ盆地の超大水深域においてもONGC社によって石油・天然ガスが発見されるなど(KG-DWN-98/2 鉱区)、同鉱区は近年の大水深における石油・天然ガスの探鉱開発技術の進歩もあり、大規模な石油・天然ガスの埋蔵量の発見が期待できる有望な鉱区となっている。

 同鉱区はインド周辺地域で積極的な石油・天然ガス事業を推進するONGC社がオペレーターとして事業を主導しており、既に地震探鉱のデータ収録作業が行われ、まもなく試掘井を掘削する予定。

 大規模な埋蔵量が期待できる同鉱区への参画は、2012年5月に発表したINPEX中長期ビジョンにおける成長目標の一つである「上流事業の持続的拡大」に資することが期待される。さらに、インド周辺地域を中心に豊富な知見を有するONGC社とのパートナーシップが強化されると共に、積極的に石油・天然ガスプロジェクトが推し進められているインド国内における事業の拡大が期待される。

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