【アナリストの眼】株価煮詰まる大幸薬品、1Q高進捗率で通期上ぶれ期待強く上値も

2012年10月16日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  大幸薬品 <4574> は、止瀉薬「正露丸」「セイロガン糖衣A」を主力とする一般医薬品メーカーである。水なしで飲める下痢止め薬「ピシャット」や整腸薬「ラッパ整腸薬BF」にも進出し、感染管理事業では新型インフルエンザやノロウイルスなどの感染症に対応した「クレベリン」「ウィルシールド」なども展開している。

  今期(13年3月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比2.7%減、営業利益が同6.8%増、経常利益が同5.1%減、純利益が同3.9%増としている。主力の「セイロガン糖衣A」などが好調に推移する見込みで、特別損失一巡も最終増益に寄与する模様だ。通期会社予想に対する第1四半期(4~6月期・1Q)の進捗率は、売上高が21.7%、営業利益が44.9%、経常利益が46.6%、純利益が33.0%と高水準である。第2四半期(7~9月期)以降に広告宣伝費の増加がコストアップ要因となる模様だが、感染管理事業は期後半が需要期となることなども考慮すれば、通期上振れの可能性があるだろう。

  なお、キョクトウ(株)に対する不正競争行為差止等請求訴訟に関しては、9月20日付で大阪地裁から請求を棄却する判決が下されたが、判決内容を不服として大阪高裁に控訴している。

  株価の動きを見ると、9月19日に759円まで上昇した後、21日には一転して直近安値となる690円まで調整する場面があったが、概ね700円台前半で推移している。10月15日の終値719円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS38円58銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1%台、実績PBR(前期実績の連結BPS673円11銭で算出)は1倍近辺となる。

  週足チャートで見ると、26週移動平均線に押し戻される形のようにも見えるが、下値固めは完了している。出直り過程のモミ合い展開だろう。通期上振れ期待が支援材料であり、第2四半期累計業績発表(11月12日予定)の接近で思惑が広がる可能性もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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