【編集長の視点】利益確定売りハニーズ、1Q低利益進捗率を嫌気、一段安なさそう

2012年9月26日 16:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ハニーズ <2792> は、1円高と4営業日続伸して寄り付いたあと、66円安の1175円と売られ急反落した。前日25日大引け後に発表した今5月期第1四半期(1Q)決算が、増収増益転換したが、今期第2四半期(2Q)累計業績に対して低利益進捗率にとどまったことを懸念して利益確定売りが優勢となっている。

  1Q業績は、前年同期比6%増収、7%経常増益、52%純益増益となった。天候不順が続いた逆風下、引き続き店舗のスクラップアンドビルドを進め、国内店舗は前期末の834店舗から830店舗に減少、中国子会社の直営店舗は361店舗から429店舗に拡大、国内で大人カジュアルの「シネマクラブ」、通勤カジュアルの「クラシア」のブランドをさらに強化し、ファッション誌とのコラボレーション企画を継続実施したことなどが要因となった。

  期初予想の2Q累計業績対比の利益進捗率は、24%と目安の50%を下回った。ただ前期も、1Q業績の減益・低利益進捗率業績から、通期業績の上方修正、上ぶれ着地に進んでいる。

  2Q累計・通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、30億円(前期比13%増)と続伸し、配当も30円(前期実績20円)と連続増配を見込んでいる。

  株価は、好調な業績推移を背景に月次売上高への敏感特性を発揮し、5月度実績に反応して年初来高値1690円をつけ、7月度の直営店のマイナス着地では同安値1061円まで売られ、8月度のプラス転換で200円幅の底上げをした。PERは11倍台と割安であり、目先売り一巡後に割安ディフェンシブ株買いが再燃する展開も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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