【話題】任天堂、マイクロソフトが出展見送った東京ゲームショー

2012年9月24日 09:07

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■前年比16社増加の209社と過去最高、ソーシャルゲームが主役

 世界最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ2012」が開幕した。出展社数は昨年に比べて16社増加し、過去最多の209社となった。

  今回の東京ゲームショウの最大の特徴は、家庭用据え置き型ゲーム機大手の任天堂 <7974> と米マイクロソフトが出展を見送った一方で、スマートフォンやタブレット端末などで遊ぶソーシャルゲーム(交流ゲーム)関連が主役の座を占めたことである。作品数で見ると出展された717作品のうち、約7割をソーシャルゲーム関連が占めた模様だ。出展スペースで見ても、ソーシャルゲーム運営大手のグリー <3632> の出展ブースは、ソニー・コンピュータエンタテインメントとともに最大規模である。家庭用据え置き型ゲーム機向けが主力だった大手ゲームソフト開発会社も、初めてソーシャルゲームコーナーを設けているようだ。

  ディー・エヌ・エー <2432> やグリーなど、ソーシャルゲーム関連各社は今年5月、消費者庁から景品表示法に違反するとの判断を受けて「コンプガチャ」と呼ばれるアイテム商法を廃止した。そしてコンプガチャ問題でメディアからバッシングを受け、業績への悪影響が過度に警戒されてソーシャルゲーム関連各社の株価は急落した。現在でも、コンプガチャに代わる収益源は期待できないとの見方があり、一部では依然として業績への警戒感がくすぶっているようだ。

■新しい課金システムの仕組みを取り入れたゲームが多数出展

  しかし、コンプガチャが廃止になってもゲーム愛好者が減少することは考え難い。そして各社は新しい遊び方のゲームや、新しい課金システムを次から次へと考え出すだろう。今回の東京ゲームショウでも、新しい課金システムの仕組みを取り入れたゲームが多数出展されるなど、各社ともにゲームや課金システムの多様化を進めている。

  据え置き型の家庭用ゲーム市場では、かつてゲームの高度化や複雑化がユーザーのヘビー化に繋がり、結果的に市場全体が縮小する時期があった。そして市場が再活性化したのは、頭の体操や健康増進など家族で手軽に遊べるゲームの登場だった。ソーシャルゲーム市場でも、ヘビーユーザーに人気のコンプガチャが廃止されたことによって、ゲームの種類・内容や課金システムが多様化するとともに、手軽に遊べるゲームや低料金で遊べるゲームも増えることになれば、逆にユーザー数の増加や市場の拡大に繋がるだろう。

  グリーやディー・エヌ・エーなどは、昨年からM&Aを活用してグローバルな事業基盤構築を進めており、海外事業も収益化の時期を迎える。より健全化することで、ソーシャルゲーム関連は新たな成長ステージに入ったと考えられるだろう。

  関連銘柄の中には、グリーやディー・エヌ・エーのように、東京ゲームショウ開幕で材料出尽くしとして売り優勢となった銘柄もあるが、いずれも最近の急騰で過熱感を強めていたため調整は当然だろう。今後しばらくの間は、市場全体が手掛かり材料難で膠着感を強めると予想されるうえに、日中間の緊張で中国関連、円の高止まりで輸出関連を買いにくい状況が続くと予想されるだけに、ソーシャルゲーム関連に対する物色が強まる可能性は高いだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【今日の言葉】3年目優勝の巨人軍、3年目の民主党の行方は?(2012/09/22)
【引け後のリリース】第一三共の抗血小板剤が治験良好で13年度に承認申請めざす(2012/09/22)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事