【アナリストの眼】資生堂、当面リバウンド相場、出直りにはもうしばらく時間必要

2012年9月18日 09:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  資生堂 <4911> の株価は調整局面である。業績面に対する警戒感をある程度は織り込んだと考えられ、目先的にはリバウンド狙いのタイミングだが、出直りには悪材料出尽くしが必要かもしれない。

  今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)の連結業績は減収減益で、営業利益、経常利益、純利益ともに赤字となり、第2四半期累計(4~9月期)見通しを下方修正している。また会社リリースによる月次売上動向を見ると、国内化粧品販売会社の売上高(前年比)は、7月単月が6%減少、4月~7月累計が10%減少としている。カウンセリング化粧品では「マキアージュ」や「エリクシール」が順調だったが、一方で「ベネフィーク」などが苦戦した模様である。

  コスト削減の進展などが期待されるが、国内販売に改善傾向が見られず、為替の円高影響なども考慮すると、第2四半期累計および通期見通しに下振れの可能性があるだろう。中国での反日感情の高まりの影響も警戒されるだろう。ブランド力の高さやグローバル展開の戦略は評価されるが、一方では商品・販売・価格戦略と市場トレンドの間のギャップが懸念されるだけに、構造改革とともに、成長回帰に向けての大胆な戦略転換を打ち出せるかも注目点だろう。

  株価の動きを見ると、9月6日には1082円まで調整する場面があった。ただし8月1日の年初来安値1065円を割り込まず、1100円台に戻して下げ渋り感も見せ始めている。14日の終値1134円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円28銭で算出)は20~21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は4%台、実績PBR(前期実績の連結BPS729円89銭で算出)は1.5倍台となる。

  週足チャートで見ると13週移動平均線が抵抗線の形となって下値を探ったが、足元ではやや下げ渋り感を見せ始めている。さらに日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して、目先的にはリバウンド狙いのタイミングのようだ。高配当利回りも支援材料だろう。ただし、第2四半期累計および通期見通しに下振れの可能性をある程度は織り込んだと考えられるが、本格的な出直りには悪材料出尽くしが必要かもしれない。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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