JX日鉱日石エネルギー、家庭用燃料電池エネファームを「SOFC」に一本化

2012年9月7日 18:11

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 JX日鉱日石エネルギーは7日、家庭用燃料電池エネファームの開発および製造を、「SOFC(Solid Oxide Fuel Cell:固体酸化物形燃料電池)」に一本化すると発表した。

 エネファームは、LPガスや都市ガスにより、発電と給湯を同時に行うコジェネレーションシステム。近年、顧客の節電等へのニーズの高まりを背景に、分散型エネルギーシステムとして着実に普及が進みつつある。

 JX日鉱日石エネルギーでは、2009年に家庭のお湯の需要に合わせて自動運転できる「PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell:固体高分子形燃料電池)」を発売し、給湯を多く使用する家庭から導入効果を得られやすいという評価を受けてきた。さらに2011年には、24時間連続運転により発電量が多い「SOFC」を発売し、顧客ニーズに対応すべく両タイプをラインナップしてきた。

 しかし、顧客からの注文の大半が「SOFC」にシフトしてきたことや、今後エネファームのコスト低減のためにはより効率的な体制を構築すべきであることから、今回、同社の開発および製造するエネファームは「SOFC」に一本化することとし、8月末をもって「PEFC」の受注を終了した。

 なお、「PEFC」のメンテナンス体制は維持し、これまでに設置した顧客に対するアフターフォローは引き続き実施するという。

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