関連記事
【株式市況を検証】重要イベントが続いて様子見ムード
【株式市場フラッシュ(7月9日~13日の日本株式市場)】
★日経平均株価、TOPIXともに6週ぶり下落
7月9日~13日の日本株式市場は、週間ベースで日経平均株価が296円63銭(3.29%)下落、TOPIXが25.49ポイント(3.31%)下落し、いずれも週間ベースでは6週ぶりの下落となった。
日経平均株価は5日から12日まで6営業日連続で下落し、13日は僅かながら反発した。TOPIXは5日から13日まで7営業日連続で下落した。前週から重要イベントが続いたことで様子見ムードも強く、東証1部市場の売買代金は2日から11日まで8営業日連続で1兆円を下回った。
1週間の動きを簡単に整理すると、週初9日は大幅下落した。前週末6日の米国株式市場が大幅下落したことや、外国為替市場で円高方向に傾いたことを嫌気した。10日~11日は、週後半の日銀金融政策決定会合や中国4~6月期GDP発表を控えて様子見ムードも強い中、世界的な景気減速に対する警戒感で売りが優勢だった。
12日は、事前の大方の予想どおり日銀金融政策決定会合で追加緩和が見送られたが、一部メディアの報道を受けて乱高下する場面があり、株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げた。13日は3連休前の週末で手控えムードを強めた。中国4~6月期GDPは市場予想とほぼ同水準となったが、これを好感する動きは限定的だった。
今週の主要国・地域の動向を整理すると、ユーロ圏では日本時間10日朝、ユーロ圏財務相会合がスペインの銀行セクター支援策について7月20日までに最終的に承認する方針を明らかにし、スペインの財政赤字目標の達成期限の1年延長を承認した。10日のEU財務相理事会でも、スペインの財政赤字目標の達成期限の1年延長を承認した。
ドイツ憲法裁判所は10日、ESMと新財政協定が違憲として提訴された問題で審理に応じることを決めたが、判断を下す日程については明らかにしなかった。このたためESMの7月発足予定に対して不透明感が増した。
イタリアのモンティ首相は10日、債務負担軽減のためユーロ圏救済基金による国債買い入れを要請する可能性があることを明らかにした。スペインのラホイ首相は11日、付加価値税の税率引き上げ、失業保険給付と公務員給与の削減による歳出削減策を発表した。EBA(欧州銀行監督機構)は11日、中核的自己資本要件を満たすために合計760億ユーロの資本不足と認められた域内27銀行が、過去1年間に必要額を上回る合計944億ユーロの資本増強を実施したことを明らかにした。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズが日本時間13日朝、イタリア国債格付け引き下げを発表したが、13日のイタリア3年債入札で平均落札利回りは前回に比べて大幅低下し、格付け引き下げの影響は限定的だった。
米国では、11日に公表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(6月19日~20日開催分)で、追加緩和を巡って意見が分かれていることが明らかになり、量的緩和策第3弾(QE3)に対する期待感が後退した。
主要経済指標では、12日の米新規失業保険申請件数が市場予想以上に改善し08年3月以来の低水準だったが、一時的要因との見方が優勢で反応は限定的だった。米6月輸入物価指数は市場予想以上に下落した。石油輸入コストの低下でインフレ圧力が緩和され、FRB(連邦準備制度理事会)の追加緩和余地が広がったとの見方もあるようだ。13日の米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は前月比低下して市場予想を下回ったが、反応は限定的だった。
4~6月期の企業業績に関しては、9日には米アルコアが最終赤字となり、米アドバンスト・マイクロ・デバイスは売上高見通しを下方修正した。10日には米アプライド・マテリアルズ、米カミンズなどが相次いで業績見通しを下方修正したため、景気減速や企業業績悪化に対する警戒感が広がった。一方で13日発表の米JPモルガン・チェースの決算は、デリバティブ取引の損失額が前回公表時に比べて膨らんだが最終損益では黒字を確保し、1株利益が市場予想を上回ったため安心感が広がった。
中国では、9日の中国6月CPI(消費者物価指数)の伸び率が2年ぶりに3%を下回り、中国6月PPI(生産者物価指数)は4カ月連続低下となったため、景気減速が鮮明になったとして警戒感につながった。10日の中国6月貿易統計は黒字幅が5月に比べて拡大したが、輸入の増加率が市場予想を下回ったため内需の弱さが警戒された。
13日の中国4~6月期実質GDPは前年同期比プラス7.6%成長となった。伸び率は6四半期連続で鈍化して09年1~3月期以来の8%割れとなった。ただし市場では大幅減速に対する警戒感を強めていたため、市場予想とほぼ同水準だったことが安心感につながった。
日本では、9日の5月機械受注統計が市場予想を大幅に下回った。5月国際収支(速報)では、経常収支は2151億円の黒字だったが前年同月に比べて62.6%減少した。このうち貿易収支は8482億円の赤字となり4月に比べて赤字額が拡大した。ただし市場の反応は限定的だった。
11日~12日の日銀金融政策決定会合では現行の政策金利を据え置いた。資産買入等基金の規模も現状の70兆円を維持することを決定し、追加緩和を見送った。ただし札割れへの対応策として、短期国債買入額を5兆円増額する一方で固定金利オペを5兆円減額した。また原油価格下落を受けて12年度の物価見通しを、4月時点の0.3%上昇から0.2%上昇に下方修正した。
外国為替市場は概ね小動きだったが、前週に比べてやや円高方向に傾き、日銀の追加緩和見送り決定後も動意に乏しい展開が続いた。週末13日の海外市場で終盤は1ドル=79円20銭近辺、1ユーロ=97円00銭近辺だった。
日経平均株価の終値ベースで騰落状況を見ると、9日は前日比123円87銭(1.37%)安と3営業日続落、10日は前日比39円15銭(0.44%)安と4営業日続落、11日は前日比6円73銭(0.08%)安と5営業日続落、12日は前日比130円99銭(1.48%)安と6営業日続落、13日は前日比4円11銭(0.05%)高と7営業日ぶりに反発した。日中値幅は9日が62円27銭、10日が111円06銭、11日が53円27銭、12日が153円05銭、13日が63円62銭だった。
日経平均株価の週末13日の終値は8724円12銭となり、前週末6日の終値9020円75銭に比べて296円63銭(3.29%)下落した。週間ベースでは6週ぶりの下落となった。取引時間中ベースの週間高値は10日の8966円99銭、週間安値は13日の8695円44銭で、1週間の取引時間中の値幅は271円55銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末13日の終値は746.34で、前週末6日の終値771.83に比べて25.49ポイント(3.31%)下落した。週間ベースでは6週ぶりの下落となった。取引時間中ベースの週間高値は10日の769.70、週間安値は13日の744.75だった。13日時点のNT倍率は11.69倍で、前週末6日時点の11.69倍と同水準だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【注目のリリース】インテリックスは今期大幅回復を見込みPBR割安(2012/07/14)
・【銘柄診断】コスモイニシアは大幅増益を見込む、PER1倍台は再考の余地がある水準(2012/07/13)
・電子書籍関連銘柄特集(3)=競争が一段と激化するタブレット型携帯端末市場(2011/05/10)
・地熱発電特集(4):地熱発電を国内・海外で事業展開する主要な関連企業(2011/05/08)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
