ラクーン:「スーパーデリバリー」の商品売上高が増加

2012年6月19日 09:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■前期12年4月期決算説明会を開催

  ラクーン <3031> (東マ)は15日、前期12年4月期決算説明会を開催した。

  12年4月期連結業績は、売上高91億1百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益1億40百万円(同12.0%増)、経常利益1億33百万円(同14.1%増)、純利益1億9百万円(同31.6%減)となった。

  売上高に関しては、EC事業である「スーパーデリバリー」の購入客数、客単価の向上により、商品売上高が増加したことで、全体の売上高を牽引した。

  利益面に関しては、新規事業「Paid」のサービス提供開始に伴い、新規事業の開発にかかる人材、システム、広告宣伝費に一定の先行投資が発生したものの、それ以外の販管費は堅調であったことから、営業利益、経常利益共に2ケタの増益となった。

  最終利益に関しては、前年が法人税等調整額△1億16百万円あった影響で減益となった。

  過去4年の売上高の推移を見ると、09年4月期70億18百万円(前年同期比23.9%増)、10年4月期76億42百万円(同8.8%増)、11年4月期80億57百万円(同5.4%増)、12年4月期91億1百万円(同13.0%増)となっている。2年連続で一ケタの伸びであったが、前期は2ケタと従来の成長に回復している。

  同じく過去4年の経常利益の推移を比較すると、09年93百万円(前年同期△1億58百万円)、10年1億2百万円(同8.9%増)、11年1億16百万円(同14.3%増)、12年1億33百万円(同14.1%増)と新規事業への先行投資を行いながらも2期連続で14%台の成長となっている。

■自己資本比率は4.1ポイント上昇し46.6%と財務面での健全化が進む

  販管費の売上比率は、変動費0.9%(前年同期1.4%)、広告費2.0%(同1.8%)、人件費8.1%(同7.5%)、その他3.9%(同4.3%)となり合計で14.9%(同15.1%)と前年を0.2ポイント下回っている。人件費が伸びているのはPaidの人件費が加わったことによる。

  貸借対照表の総資産は、26億28百万円(前年同期比1.1%減)となっている。その内訳は、流動資産22億71百万円(同2.3%減)、固定資産3億57百万円(同7.5%増)。

  流動資産の減少した要因については、取引の増加に伴い売掛金が増加する一方で、短期借入金、長期借入金の返済等により現金及び預金が減少したことによる。固定資産の増加要因は、ソフトウェアとソフトウェアの仮勘定が20百万円増加したことによる。

  固定負債は2億45百万円(同35.3%減)と大幅に減少している。減少要因は、長期借入金を返済したことによる。

  純資産は12億27百万円(同8.4%増)。増加要因は純利益1億9百万円を計上したことによる。

  その結果、自己資本比率は、4.1ポイント上昇し46.6%と財務面での健全化が進んでいる。

■四半期毎のスーパーデリバリーの売上高、客単価は順調に伸びる

  事業別の業績に関しては、主力のEC事業の売上高は89億8百万円(同11.3%増)、セグメント利益94百万円(同17.5%増)と増収増益。

  10年4月期に引き上げた審査基準の継続適用により、質の高い「会員小売店」及び「出展企業」の獲得に取組んだ結果、審査基準の切り替えによる一時的な落ち込みが一段落し、「会員小売店」、「出展企業」ともに堅調に増加した。また、「出展企業」の増加により、小売店のニーズに適合した商材の掲載割合が増加した。

  その結果、四半期毎のスーパーデリバリーの売上高は、第1四半期21億円(同10.1%増)、第2四半期21億39百万円(同10.6%増)、第3四半期23億32百万円(同9.9%増)、第4四半期23億34百万円(同14.3%増)と順調に伸びた。

  四半期毎のスーパーデリバリーの客単価の推移は、第1四半期25万4,512円(同16.6%増)、第2四半期26万754円(同11.2%増)、第3四半期27万2,337円(同4.9%増)、第4四半期27万786円(同5.5%増)と客単価も伸びてきている。

  同じくEC事業のPaidに関しては、知名度の向上及び加盟企業とPaidメンバーの獲得に注力した。また、利便性の高い「Paidカート連携サービス」導入の業務提携にも注力した。昨年10月よりスタートしているため、前期は投資が先行している。

■「売掛債権保証事業」は引き受ける保証金額が順調に拡大

  「売掛債権保証事業」に関しては、売上高2億92百万円、セグメント利益30百万円であった。

  2011年10月より開設した大阪支社を拠点として営業活動が順調で、新規契約件数は堅調に増加している。また、11年4月より、あいおいニッセイ同和損害保険と再保証の保険契約を結んだことにより、引き受ける保証金額が順調に拡大し、11年3月の月額保証残高約15億円から12年3月には約25億円と大幅に伸びている。

  前期は引き続き、スーパーデリバリーに関しては、審査基準の継続適用により、質の高い「会員小売店」及び「出展企業」の獲得に取組んだことが奏功し、会員小売店、出展企業共に伸びたことに加え、客単価も向上したことで、増収増益となり、Paidの先行投資もカバーし、増収増益と順調といえる。

■会員小売店を約数十種類に分類し、属性毎に違う画面を見る仕組みを開発

  今期13年4月期に関しては、代表取締役社長小方功氏より詳しく説明が行われた。

  「我々は、会員小売店を約数十種類に分類するのに約半年かかりました。小売店はそれぞれが属性を持っています。その属性毎に全員が違う画面を見る仕組みを既に開発し終え、リニューアルオープンしています。例えば雑貨屋さんを見ると、目立つ位置に雑貨がいっぱい出てきます。何故か、アパレルが下の方に出てきたりもします。アパレルの店舗であればアパレルが目立つ位置に紹介されています。一般的には商品類毎に紹介されていると思われている人達が多いと思いますが、最近の中小小売店においてはほとんどジャンルというのはありません。20年前であれば、アパレルといえば服しか置いてありませんでしたが、昨今は、アパレル以外に、ベルト、財布、バッグ、傘、食器まで置いてありまして、一概に商品で分類することが困難な状況になっています。セレクトショップはテイストで店をくくっていきます。例えば、アメリカのカルチャーを色濃く出している店舗であれば、アメリカ的な雰囲気といえるかもしれません。最近よくあるのは、ナチュラル系の店というのがあります。この様な種類で数十種類に分類しました。これは、我々なりの完全な独自の方法でございます。これを今後更に強化していく予定です。それぞれの分類毎に担当を配備していまして、常にこれらの属性毎の顧客がどのような物を欲しがっているか、常に小売店とメーカーとの間を動いて見守っています。市場で何が流行っているか、小売店が何を欲しがっているかを分析しながら特集を組んだり、提案したりとかしています」とスーパーデリバリーに関する取組みを紹介した。

  また、スマートフォンの急速な普及に伴い、スマートフォンからのアクセスが増加していることから、スマートフォンに対応した「スーパーデリバリー」の提供に取組んでいる。更に、今期以降、スーパーデリバリーは多数のメーカーと小売店の集まるプラットフォームとして、外部サービスとの連携に長期的に取組む。仕入れ以外のサービスとの連動性を強化し、スーパーデリバリーの利便性を高めていく方針。

  Paidに関しては、積極的な広告掲載や業務提携、人員増加による営業力強化により事業規模の拡大に努め、知名度の向上、加盟企業とPaidメンバーの獲得と共に、「Paidカート連携サービス」の導入を推進していく。

  売掛債権保証事業については、保証残高を拡大することで、保証料収入を増加させ事業拡大に取組む一方で、審査制度の工場に取組んでいく。

  以上のことを実行することで、13年4月期連結業績予想は、売上高100億円(前期比9.9%増)から103億円(同13.2%増)、営業利益1億60百万円(同14.3%増)から1億70百万円(同21.4%増)、経常利益1億50百万円(同12.8%増)から1億60百万円(同20.3%増)、純利益1億10百万円(同0.9%増)から1億20百万円(同10.1%増)と増収増益を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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