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【株式市況を検証】ギリシャ再選挙など重要イベント控えて様子見ムード
【株式市場フラッシュ(6月11日~15日の日本株式市場)】
★日経平均株価、TOPIXともに2週連続の上昇
6月11日~15日の日本株式市場は、週間ベースで日経平均株価が110円06銭(1.31%)上昇、TOPIXが8.83ポイント(1.23%)上昇し、いずれも週間ベースでは2週連続の上昇となった。
ただしギリシャ再選挙など重要イベントを控えていたため、1週間を通して様子見ムードの強い展開だった。東証1部市場の売買代金は11日から15日まで5営業日連続で1兆円を下回った。
1週間の動きを簡単に整理すると、週初11日は大幅上昇した。前週末8日の米国株式市場が上昇して外国為替市場では円高が一服し、9日にはユーロ圏財務相による緊急電話会議でスペインに対する最大1000億ユーロの金融支援で合意したためスペインの銀行経営に対する不安感が後退した。好材料が揃ったことや、前週末8日の大幅下落が株価指数先物取引での仕掛け的な動きに対して過剰反応の感も強かっただけに、買い戻しが優勢になった。
12日から15日は概ね一進一退の展開だった。11日の大幅上昇で買い戻しが一巡し、14日~15日の日銀金融政策決定会合、そして17日のギリシャ再選挙を控えて売り買いともに動けず、様子見ムードの強い展開だった。ただし14日に、ロイターが「ギリシャ再選挙後の混乱に備えて世界の主要中央銀行は流動性供給対策を講じる用意がある」と報じたことで安心感が広がり、14日の米国株式市場が上昇したこともあり、週末にかけて売り込む動きも見られなかった。
今週の主要国・地域の動向を簡単に整理すると、ユーロ圏では週前半に、スペインの銀行救済の手法を巡ってスペイン政府の財政負担が増すとの警戒感が広がった。13日に格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペイン国債格付けの3段階引き下げを発表したこともあり、14日の序盤には一時、スペイン10年債利回りがユーロ導入後初めて7%台に上昇する場面もあった。
しかし14日に、ロイターがG20当局者の話として「ギリシャ再選挙後の混乱に備えて世界の主要中央銀行は流動性供給対策を講じる用意がある」と報じたことが安心感につながり、スペイン10年債利回りがやや落ち着いた動きとなった。また週末17日のギリシャ再選挙で緊縮財政支持派が政権を獲得するとの観測も広がった。
15日には、ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁の「必要なら支払能力のある銀行に引き続き流動性を供給する」との発言を受けて、ギリシャ再選挙の結果にかかわらずECBが追加利下げや長期資金供給オペを実施するとの期待が強まった。またイングランド銀行(中央銀行)は、信用拡大策の一環として実施する拡大担保タームレポファシリティー(ECTR)の初回入札を6月20日に行うと発表し、さらなる通知があるまで少なくとも月1回入札を実施すると表明した。
米国では、13日の米5月小売売上高、14日の米週間新規失業保険申請件数、15日の米6月ニューヨーク州連銀製造業景気指数、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値など、主要経済指標概ね低調な内容となり、FRBの追加緩和に対する期待感が強まった。
中国では9日~10日に主要経済指標が発表された。中国5月CPI(消費者物価指数)は前年同月比3.0%上昇で4月の同3.4%上昇に比べて鈍化した。2年ぶりの低い伸び率で市場予想も下回った。中国5月工業生産は前年同月比9.6%増加で4月の同9.3%増加に比べて改善したが2カ月連続で1桁の増加にとどまった。中国5月小売売上高は前年同期比13.8%増加で4月の同14.1%増加に比べて鈍化した。中国5月貿易収支は187億ドルの黒字で4月の184億ドルの黒字を上回り市場予想も上回った。ただし1~5月累計では11年に比べて減速感が強く、中国経済が低迷を脱したと判断するのは時期尚早として金融緩和が継続するとの見方が優勢のようだ。
日本では、14日~15日の日銀金融政策決定会合で現行の政策金利(0~0.1%程度)据え置きを決定し、追加緩和を見送った。市場の予想どおりの結果として株式市場の反応は限定的だった。
外国為替市場では12日に、IMF(国際通貨基金)代表団の声明で「中期的に見て円は過大評価」や「日銀には一段の金融緩和の余地がある」としたことが材料視されて円売りが優勢になった。その後はギリシャ問題やスペイン問題への警戒感も強く、15日の日銀金融政策決定会合での追加緩和見送り後に円買いが優勢になる場面もあった。しかし15日の海外市場では、世界の主要中央銀行がギリシャ再選挙後の混乱に備えて協調資金供給する用意があると表明したことを受けて、ユーロ買い戻しが優勢になった。15日の海外市場で終盤は1ドル=78円70銭~80銭近辺、1ユーロ=99円50銭~60銭近辺だった。
日経平均株価の終値ベースで騰落状況を見ると、週初11日は前日比165円64銭(1.96%)高と反発、12日は前日比88円18銭(1.02%)安と反落、13日は前日比51円12銭(0.60%)高と反発、14日は前日比18円95銭(0.22%)安と反落、15日は前日比43銭(0.01%)高と反発した。日中値幅は11日が71円22銭、12日が123円37銭、13日が61円75銭、14日が71円18銭、15日が72円44銭だった。
日経平均株価の週末15日の終値は8569円32銭となり、前週末8日の終値8459円26銭に比べて110円06銭(1.31%)上昇した。週間ベースでは2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は11日の8665円80銭、週間安値は12日の8452円50銭で、1週間の取引時間中の値幅は213円30銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末15日の終値は726.57で、前週末8日の終値717.74に比べて8.83ポイント(1.23%)上昇した。週間ベースでは2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は11日の733.87、週間安値は12日の716.97だった。15日時点のNT倍率は11.79倍で、8日時点の11.79倍に比べて同水準だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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