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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】重要イベントも控えて概ね小動き
【外国為替市場フラッシュ:6月11日~15日のユーロ・円相場】
■1ユーロ=98円70銭台~100円90銭台で推移
6月11日~15日のユーロ・円相場については概ね1ユーロ=98円70銭台~100円90銭台のレンジで推移した。ギリシャ問題やスペイン問題を巡って強弱材料が交錯したが、重要イベントも控えて概ね小動きだった。週末15日の海外市場で終盤は1ユーロ=99円50銭~60銭近辺だった。
1週間を通して方向感に乏しい展開となった。週前半から半ばにかけては、ギリシャ再選挙に対する警戒感、スペイン銀行救済問題に対する楽観的な見方の後退、スペイン10年債利回りの上昇、IMF(国際通貨基金)代表団の「中期的に見て円は過大評価」声明など強弱材料が交錯した。週末15日には、日銀金融政策決定会合での追加緩和見送り、ギリシャ再選挙後の金融市場混乱に備えての世界の主要中央銀行による協調資金供給表明、低調な米主要経済指標を受けての米追加緩和期待などの強弱材料も交錯した。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末8日の海外市場では概ね1ユーロ=98円50銭台~99円30銭台で推移した。序盤はユーロ売り・円買いが優勢だったが、スペインが今週末にも銀行支援のための金融措置を要請する見通しでユーロ圏財務相グループが9日に電話協議を行うとの報道もあり、徐々にユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円50銭近辺だった。
この流れを受けて週初11日の東京市場では概ね1ユーロ=100円30銭台~90銭台で推移した。朝方はスペイン銀行経営への不安感後退でユーロ買い・円売り優勢だったが、ユーロ買い戻し一巡後はモミ合う展開となり終盤は1ユーロ=100円30銭台だった。11日の海外市場では1ユーロ=99円10銭台に円が上昇した。ギリシャ再選挙に向けて警戒感が強いうえに、スペイン10年債利回りが上昇に転じたことなどを嫌気してユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円10銭~20銭近辺だった。
12日の東京市場では概ね1ユーロ=98円70銭台~99円50銭台で推移した。朝方はユーロ売り優勢だったが、IMF(国際通貨基金)代表団の声明で「中期的に見て円は過大評価」や「日銀には一段の金融緩和の余地がある」としたことが材料視されて、ユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円40銭台だった。12日の海外市場では概ね1ユーロ=98円80銭台~99円50銭台で推移した。スペイン10年債利回りがユーロ導入後の最高水準に上昇したためユーロ売り・円買いが優勢になる場面があったが、その後はユーロ買い戻しがやや優勢となった。終盤は1ユーロ=99円40銭近辺だった。
13日の東京市場では概ね1ユーロ=99円30銭近辺~70銭近辺で推移した。ギリシャ再選挙を控えて様子見ムードが強く終日小動きだった。終盤は1ユーロ=99円60銭台だった。13日の海外市場では概ね1ユーロ=99円30銭台~100円00銭台で推移した。米5月小売売上高が低調だったことを受けてユーロ買い・ドル売りが優勢になり、対円でもユーロ買い戻しが優勢になった。ただしムーディーズ・インベスターズがスペイン国債格付け3段階引き下げを発表した後はモミ合う展開だった。終盤は1ユーロ=99円70銭~80銭近辺だった。
14日の東京市場では概ね1ユーロ=99円60銭近辺~90銭近辺で推移した。日銀金融政策決定会合やギリシャ再選挙を控えて様子見ムードが強く、終日小動きだった。終盤は1ユーロ=99円80銭台だった。14日の海外市場では概ね1ユーロ=99円40銭台~100円20銭台で推移した。スペイン10年債利回りがユーロ導入後初の7%台に上昇したことで序盤はユーロ売りが優勢だったが、イタリア国債入札が順調だったことや、ギリシャ再選挙で緊縮財政支持派が政権を獲得するとの観測が広がったことに加えて、ギリシャ再選挙後の市場の混乱に備えて世界の主要中央銀行が協調資金供給を用意しているとの報道を受けてユーロ買い戻しがやや優勢になった。終盤は1ユーロ=100円20銭台だった。
15日の東京市場では概ね1ユーロ=99円50銭台~100円30銭台で推移した。ムーディーズ・インベスターズによるオランダ大手金融機関5行の格付け引き下げ、日銀の追加緩和見送りを受けてユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円70銭近辺だった。15日の海外市場では概ね1ユーロ=99円10銭台~70銭台で推移した。ギリシャ再選挙への警戒感などでユーロ売りが優勢だったが、世界の主要中央銀行が市場安定に向けた資金供給を表明したことが安心感につながり、後半はユーロ買い戻しがやや優勢になった。終盤は1ユーロ=99円50銭~60銭近辺だった。
ユーロ・円相場に関しては、ギリシャ問題やスペイン問題などに対する警戒感が強い状況に変化はなく、大勢としてはユーロ売りの流れが継続している。今週は強弱材料が交錯したうえに、週末17日にはギリシャ再選挙を控えていたため、やや小動きだった。
17日のギリシャ再選挙の結果にも左右されるが、世界の主要中央銀行がギリシャ再選挙後の金融市場の混乱に備えて協調資金供給する用意があると表明していることが安心感につながっているため、18日~19日のG20首脳会議、19日~20日の米FOMC(連邦公開市場委員会)が注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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