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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】警戒感強いが市場介入への警戒感などでユーロ売り一服
【外国為替市場フラッシュ:6月4日~8日のユーロ・円相場】
■1ユーロ=96円70銭近辺~100円60銭近辺で推移
6月4日~8日のユーロ・円相場については、概ね1ユーロ=96円70銭近辺~100円60銭近辺のレンジで推移した。円売り市場介入への警戒感も強まりユーロ売りが一服した。週末8日の海外市場で終盤は1ユーロ=99円50銭近辺だった。
週前半は概ね1ユーロ=97円台でモミ合う展開だった。しかし日本時間5日夜に開催されたG7緊急電話会議後の安住財務相の発言を受けて、円売り市場介入への警戒感が強まった。ポジション調整の動きも加わってユーロ買い戻しが優勢になり、リスク回避の円買い圧力がやや和らいだ。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末1日の海外市場では1ユーロ=95円50銭台に円が上昇する場面があった。ギリシャ問題、スペイン問題に加えて、米5月雇用統計の悪化でリスク回避のユーロ売り・円買いが加速した。その後は市場介入への警戒感に加えて、ECBによるスペイン国債とイタリア国債購入の噂などでユーロ買い戻しが優勢になり、1ユーロ=97円台半ばに円が下落する場面もあった。終盤は1ユーロ=97円00銭近辺だった。
この流れを受けて週初4日の東京市場では、概ね1ユーロ=96円70銭台~97円10銭台で推移した。ポジション調整や円売り市場介入への警戒感などでユーロ買い戻しがやや優勢になり、終盤は1ユーロ=96円80銭台だった。4日の海外市場では1ユーロ=97円90銭台に円が下落した。スペインやイタリアの国債利回りがやや落ち着いたことや、5日にユーロ圏情勢についてG7財務相・中央銀行総裁による緊急電話会議が行われることが明らかになり、ユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=97円90銭近辺だった。
5日の東京市場では概ね1ユーロ=97円30銭台~98円20銭台で推移した。G7緊急電話会議を控えて小動きだったが、終盤にかけてスペイン予算担当相が欧州資金での銀行支援を要請したとの報道を受けてユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=97円30銭台だった。5日の海外市場では概ね1ユーロ=97円10銭台~98円30銭台で推移した。G7緊急電話会議では公式の声明発表はなく、ユーロ圏債務問題に関して新たな具体策は示されなかったが、電話会議終了後に安住財務相が足元の急激な円高について警戒感を示したと伝わりユーロ買い・円売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=98円00銭~10銭近辺だった。
6日の東京市場では概ね1ユーロ=98円00銭台~99円00銭台で推移した。豪1~3月期GDPが市場予想を上回ったことを受けてユーロ買い・円売りがやや優勢になった。その後はECB理事会を控えてモミ合う展開だったが、欧州の時間帯に入るとユーロ買い戻しが優勢になり終盤は1ユーロ=99円00銭台だった。6日の海外市場では概ね1ユーロ=98円20銭台~99円70銭台で推移した。序盤はユーロ買い戻しが優勢だったが、ECB理事会での追加緩和見送りを受けてユーロ売りが優勢になる場面があった。その後は再びユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円70銭近辺だった。
7日の東京市場では概ね1ユーロ=99円40銭台~90銭台で推移した。スペイン国債入札を控えてユーロ買い戻しの動きが一服した。終盤は1ユーロ=99円40銭台だった。7日の海外市場では1ユーロ=100円60銭台に円が下落する場面があった。中国人民銀行が政策金利引き下げを発表したことや、スペインの国債入札で目標額を調達したことを受けてユーロ買い戻しが優勢だった。その後は、バーナンキ米FRB議長の議会証言で失望感が広がり、格付け会社フィッチ・レーティングスによるスペイン国債格付け引き下げもあって、ユーロ売りが優勢になる場面もあった。終盤は1ユーロ=99円90銭~100円00銭近辺だった。
8日の東京市場では概ね1ユーロ=98円80銭台~100円20銭台で推移した。ユーロ買い戻しが一巡し、午後はギリシャの再選挙延期懸念などでリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=98円90銭台だった。8日の海外市場では概ね1ユーロ=98円50銭台~99円30銭台で推移した。序盤はユーロ売り・円買いが優勢だったが、スペインが今週末にも銀行支援のための金融措置を要請する見通しでユーロ圏財務相グループが9日に電話協議を行うとの報道もあり、徐々にユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=99円50銭近辺だった。
ユーロ・円相場に関しては、ギリシャ再選挙やスペイン銀行経営問題などに対する不透明感が強い状況に変化はなく、大勢としてはユーロ売りの流れが継続している。ただし今週は、5日のG7緊急電話会議後の安住財務相の発言を受けて円売り市場介入への警戒感が強まったことや、ポジション調整の動きなどでユーロ売り・円買い一服の展開となった。
全体として見れば、ギリシャ問題やスペイン問題に対する警戒感でのユーロ売り・ドル買い、米追加緩和観測でのドル売り・円買い、そしてドル買い・円売り市場介入への警戒感が交錯する状況に大きな変化はないだろう。また来週の日銀金融政策決定会合では追加緩和見送りとの見方が優勢であり、ギリシャ再選挙を控えて様子見ムードを強めそうだ。
その後は、18日~19日のG20首脳会議、19日~20日の米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えていることもあり、ユーロ圏の要人発言に加えて、主要国・地域の金融政策が焦点となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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