大日本印刷、照明の光を効果的に反射させる金属パネルを開発 13%の省電力効果

2012年6月7日 16:53

印刷

光を効果的に反射・拡散する金属パネル(右)と従来品(左)(写真:大日本印刷)

光を効果的に反射・拡散する金属パネル(右)と従来品(左)(写真:大日本印刷)[写真拡大]

  • はやぶさグリーン車の天井に採用(写真:大日本印刷)

 大日本印刷(DNP)は7日、オフィスビルやホテル、鉄道の駅や車両、商業施設その他の内壁や天井、照明ユニットなどに最適で、自然光や照明光を映りこみなく効果的に反射・拡散させる省エネ型の金属パネル「高反射光拡散 エリオ」を開発したと発表した。本日より販売を開始する。

 同製品は、表面に施したDNP独自の微細な凹凸が光を効率的に反射し、広範囲に間接光を拡散させる白色の金属パネル。鋼板のほか、アルミやステンレスをパネル基材とした製品もあり、建物の内装用途に加え、軽量が求められる鉄道車両の内装などにも最適。また、建築基準法で定められた不燃材料認定を取得しているほか、鉄道車両用材料燃焼試験においても不燃性判定を取得しており、東北新幹線で「はやぶさ」等として運行されているE5系車両の天井にも採用されている。

 「高反射光拡散 エリオ」は、光を高反射・高拡散させる機能によって少ない光で広範囲の照射が可能で、場所による明暗差を低減するとともに、従来の内装用金属パネルと比較して10~13%程度の省電力を実現する。

 また、指向性の高いLED照明でも、映りこみなくパネル表面の広い範囲に光を分散させて反射させるため、柔らかな間接光が得られる。さらに、微細な凹凸の表現により、金属パネルでありながら温かみのある手触り感を有しているのも特長。

関連記事