インフォメーションクリエーティブ:第2四半期業績予想の大幅上方修正を発表

2012年6月4日 10:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■31日、今期12年9月期第2四半期決算説明会を開催

  システムインテグレーションのインフォメーションクリエーティブ <4769> (JQS)は31日、今期12年9月期第2四半期決算説明会を開催した。

  同社は14期連続過去最高益更新を記録した後、09年9月期、10年9月期と2期連続の減収減益となったが、前期は増収減益となり、今期は5月2日に第2四半期業績予想の大幅上方修正を発表しているように、業績は順調で、今期通期の増収増益が期待されている。

  同社では、顧客企業のIT投資抑制が続く中、11年9月期を初年度とする3カ年の新中期経営計画を策定し、「仕事の取れる事業推進」を方針として、クラウドをはじめとした新事業への挑戦を加速させ、既存事業についても成長分野への集中を進めている。

  今期は新中期経営計画の2年目にあたり、第2四半期業績は、売上高29億27百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益1億97百万円(同55.8%増)、経常利益2億11百万円(同51.4%増)、純利益1億3百万円(同63.5%増)と増収大幅増益を達成している。

  大幅増益の要因の一つとして、サーバーの移設費用、募集費、広告宣伝費約30百万円が下半期にずれ込んだことを挙げているが、第2四半期の進捗率は、売上高50%、営業利益70%であり、ずれ込んだ費用を差し引いても60%と高進捗率に変わりはないことから、2回目の上方修正も期待できる。会社側では、3期連続減益ということで、慎重な姿勢を示しているが、2回目の上方修正の可能性は十分にある。

■顧客密着型で、8割のSEが顧客先に常駐

  同社の事業は、ソフトウェア・ソリューション、運用サービス・ソリューション、クラウド・ソリューションの3つに分かれている。大きな特徴として、顧客密着型で、8割のSEが顧客先に常駐していることが挙げられる。常駐する期間は、2年から3年間と長期であるため、顧客企業の仕事内容を熟知していることから、ソフト開発、システム構築に関しては、高い信頼性を得ている。よって、参入障壁は高いといえる。

  取引先別売上構成比は、日立グループ63%、上場・関連企業30%、その他7%となっている。事業別売上高構成比は、ソフトウェア開発42.5%、システム運用50.1%、その他7.5%。中でもシステム運用は顧客企業にとっては欠かせないことから、同社の業績は安定している。

  業種別売上構成比は、官公庁・自治体6.6%、金融・証券・保険15.2%、製造32.5%、情報・通信・メディア27.3%、サービス8.8%、その他9.6%と多岐にわたっている。業種が多いことも安定した業績の要因といえる。

  事業別の売上高、売上総利益は、ソフトウェア開発12億42百万円(同7.9%増)、2億32百万円(同23.5%増)、システム運用14億66百万円(同2.3%増)、2億46百万円(同4.6%減)、その他2億18百万円(同14.5%増)、24百万円(前年同期△2百万円)とシステム運用の減益を除けば、全て前期を上回っている。また、その他の売上が増えたことで、黒字転換している。

  四半期毎の売上推移は、第1四半期13億86百万円(同5.5%増)、第2四半期15億41百万円(同5.4%増)。リーマン・ショック後では第1四半期、第2四半期共に最高の売上となっている。また、四半期売上高で15億円を超えたのは、リーマン・ショック後初めてのことで、リーマン以前に戻ってきたといえる。

■代表取締役社長山田亨氏 今後の戦略について語る

  今後の戦略について、代表取締役社長山田亨氏は、以下のように語った。

  「既存事業ではいくつかのことにチャレンジしています。まず一つは、組込ソフトウェア分野が伸びるということで、車載市場で組込関係を行っています。組込関係だけの売上高は、10年9月期2億91百万円、11年9月期3億68百万円と順調に拡大し、今期は3億91百万円を見込んでいます。今後、既存事業ではインフラネットワーク構築といった伸びる分野に集中していきたいと考えています。一方、新規事業領域への挑戦と革新では、これからクラウドコンピューティングが広がるということで、『クラウド・ソリューション部』を10年10月に設立し、新たな事業開発にも取り組んでいます。クラウド関連の売上高は、10年9月期1億63百万円、11年9月期2億21百万円となり、今期は2億74百万円を見込んでいます。既に、今期は第2四半期までに1億34百万円と48%達成しています。また、昨年の10月にプロジェクトを発足して新規事業計画を進めようということで、実際に企画メンバーの社員数を増やしています」とこれまでの取組みが順調に推移していることを説明した。

■『チケットfor Windows』クラウド版 大きな劇団から受注

  「クラウド関係では、新しい事業・サービスを創出していくということで、スタートしてから今まで取り組んでいないサービスにもチャレンジしていきます。例えば、プライベートクラウド関連は堅調にサービスが伸びています。その中で一つ取り上げているのが『チケットfor Windows』のクラウド版です。昨年の6月にリリースしました。10年以上前からパッケージの売り切りで発売していましたが、昨年より、当社でサーバーを用意して、お客様にはパソコンをご用意していただければ使える仕組みにしました。まだ、社名は出せないのですが、非常に大きな劇団から2つ受注しています。現在、お客様用にカスタマイズしています。この秋に発表する予定です。見込客もありまして、来年の獲得に向けてお話を進めているところでございます。また、もう一つの取組みとしましては、当社の経営基盤を高めていくことです。方法にはいくつかありますが、その中で、人材育成に注力しています。やはりこれから私達が成長していくには時間がかかるかもしれませんが、社員一人一人を育てていくことが必要と思っています。そのため、10年10月に設立した人材開発グループでは、全社横断的な人材開発委員会を11年5月に発足して、資格認定・教育制度を一から見直し、顧客の信頼を勝ち取るための人間力向上を目指しています」と新規事業と人材育成についての取組みを紹介した。

  12年9月期業績予想は、売上高58億26百万円(前期比4.1%増)、営業利益2億77百万円(同2.0%増)、経常利益2億99百万円(同1.8%増)、純利益1億54百万円(同10.1%増)と4期振りに増収増益を見込む。

  リーマン・ショックの影響もあり、IT業界では設備投資を控える企業が多くなっていることから、業績が低迷している企業が多いが、その様な状況の中でも、的確な事業戦略を立て、実行していることで成果を出している企業もある。同社はそのような企業の典型といえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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