米ローレンス・バークレー国立研究所、ウイルスを使って発電する技術開発

2012年5月17日 12:45

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米ローレンス・バークレー国立研究所が、遺伝子操作したウイルスを仕込んだ切手大のシートに指で力を加えることによって電気エネルギーを生みだす実験に成功したとのこと。試作されたウイルス発電シートに圧力をかけると、最大6nAの電流が流れ、400mVの電位が生じた。電圧は単3電池1個の1/4程度あり、小型の液晶ディスプレイに数字の「1」を表示できることも実証しているという(SJN Blog液晶をつないだ動画)。

 将来的には、靴底にこの発電シートを入れておけば歩いているうちに携帯電話が充電されるようにすることも夢ではないらしい。

 使用するのは人には無害なウイルス「M13バクテリオファージ」。ウイルスに対し遺伝子操作を行い、マイナスに帯電するアミノ酸残基を付加することで圧電材料とすることに成功したという。

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