東京ガス、小学校でエネルギー消費量を「見える化」 教育にも活用

2012年5月16日 10:19

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表示器の画面例(画像:東京ガス)

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 東京ガスは、小学校におけるエネルギー消費量を「見える化」するシステム「TGグリーンモニタースクール」を開発し、5月15日に販売開始した。

 同システムは、電気・ガスの使用量や、ガスを熱源に空調を行うガスヒートポンプ(以下GHP)の運転状況を専用の計測器で収集し、表示する。小学校向けに電気だけでなくガスの使用量やGHPの運転状況を「見える化」するシステムは日本初となる。

 同システムでは、電気・ガスの使用量は学校全体の数値に加え、教室単位の数値を3クラスまで計測することが可能。GHPの運転状況は、外気温、室温、設定温度、運転時間などを計測する。また、計測した情報は、タッチパネル式の表示器に動物のキャラクターが登場して、時間帯別・日別・月別にグラフや表を使って表示することで、児童が楽しく見て触れることができるよう工夫している。

 あわせて東京ガスは、同システムが学校のエネルギー・環境教育で効果的に活用されることを目指し、教師向けの活用手引書や、児童が省エネ行動の結果を記録するためのワークシート等をセットにした「環境教育教材」を、同システム導入の小学校に提供する。例えば、ある時点における特定の教室のエネルギー使用量を計測し、その使用量を減らすための方策を児童達が考え、取り組み、その結果を自らが記録・検証するといった一連の行動を授業に取り入れることで、児童の省エネに対する意識を育むことに貢献する。

 東京ガスは、より幅広い小学校に対してGHPを提案するための付加価値として同システムを開発した。なお、同システムの希望小売価格は18万9,000円(税込、設置工事費別)。

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