マルチタスクによる脳へのダメージは回復不可能

2012年5月9日 23:41

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アドレナリンを全開にして絶えずマルチタスク(複数のことを同時にすること)をしているとストレスが溜まり、それが原因で脳細胞はダメージを受けます。

アドレナリンを全開にして絶えずマルチタスク(複数のことを同時にすること)をしているとストレスが溜まり、それが原因で脳細胞はダメージを受けます。[写真拡大]

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 アドレナリンを全開にして絶えずマルチタスク(複数のことを同時にすること)をしているとストレスが溜まり、それが原因で脳細胞はダメージを受けます。

 一般的には、ダメージを受けても、マインドゲームやパズル、他の認知機能を高める商品を使って頭の働きを刺激するという対処法をとれば、細胞は回復するのではないかと期待されていましたが、どうやらそういったものでは解決できないようです。

 では、本当のところはどうなのでしょうか。上記のような脳の運動は短期記憶や問題解決を促進しますが、脳のトレーニングテストに使われた問題に対してのみそれらの改善が見られただけで、実際の「脳機能 (mental fitness)」が向上することはありませんでした。

 このことは、英科学誌『ネイチャー(オンライン版)』(2010年4月20日)に掲載された研究で明らかになったもので、イギリスで1万1,430人を対象に6週間にわたってオンラインで調査を行った結果です。参加者たちは健康で、このテストは認知機能障害を予防するためのものではありませんでした。

 この研究によると、脳の領域のうちふたつがマルチタスクによるストレスでもっともダメージを受けるそうです。

■前頭前皮質
 脳のこの部分は実行機能(計画、分析、優先順位付け)をつかさどり、邪魔が入ったときには、その直前の時点に目印をつけて戻れるようにします。

■海馬
 ここで、新しいことを学びます。

 受けてしまったダメージを元に戻せないということは、今すぐマルチタスクによって受けるストレスを止めなければならないということです。何年か先延ばしにしたら処置できなくなります。

 脳の健康の鍵となり、今すぐ取り掛かるべきことは運動です。2009年、科学的心理学会(Association for Psychological Science)は、諸研究によって、実行機能や短期記憶、さらに注意持続時間などの脳機能を維持するために、極めて価値があるのは身体活動であることが指摘されたと発表しました。

 ダメージを回復させることはできないかもしれませんが、将来ダメージを受けないように新しい習慣を身につける良い機会ではないでしょうか。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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