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JFEエンジニアリングが建築鉄構事業から撤退、主力工場も閉鎖
JFEエンジニアリングは17日、建築鉄構事業から撤退し、同事業の主力工場である清水製作所(静岡市清水区)を閉鎖し、さらに製作作業を分担している連結子会社のJFEテクノフェニックスを解散すると発表した。
国内鉄骨市場は、リーマンショック以来、長期にわたって低迷が続き、合わせて非常に厳しい価格競争にさらされてきたという。JFEエンジニアリングは、製作コストの削減など建築鉄構事業の抜本的改革に取り組んできたが、ここ数年にわたって利益を計上することが出来ない状況が続いてきたことに加え、2011年度は受注が極端に落ち込んだという。これらの状況を受け、JFEエンジニアリングは、建築鉄構事業に投入していた経営資源をより成長が期待できる分野へシフトすることが適切であると判断し、建築鉄構事業の既契約工事が完了する2013年3月を目途に同事業から撤退することを決定した。
なお、JFEエンジニアリングが建築鉄構事業において既に契約している工事については、同社の責任で完了させるという。また、これに伴い、本日をもって同事業の新規物件に対する営業活動は停止した。建築鉄構事業に従事する従業員については、他事業および他事業所への配置転換を実施する。
また、同事業の主力工場である清水製作所は、超高層を含むビル鉄骨を中心に、加えてハイブリッドケーソンなどの沿岸構造物を製作し、顧客から高い評価を得てきたが、今回の事業撤退に伴い、鉄骨の製作がない状況での工場維持は困難と判断し、既契約工事の製作終了に合わせて製作所を閉鎖することとした。なお、ハイブリッドケーソンなどの沿岸構造物の製作は、同商品の主力工場であるJFEエンジニアリングの津製作所へ集約する。
さらに、製作作業を分担している連結子会社のJFEテクノフェニックスは、清水製作所の閉鎖に合わせて解散する。なお、同社は従業員の転進支援に最大限の努力を払っていくという。
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