【株式市況を検証】日経平均株価、TOPIXともに2週ぶりに下落

2012年4月7日 18:14

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【株式市場フラッシュ(4月2日~6日の週の日本株式市場)】

★米追加緩和期待後退、ユーロ圏債務危機不安再燃、為替の円安一服などで調整局面

  4月2日~6日の株式市場は、週間ベースで日経平均株価が395円11銭(3.92%)下落、TOPIXが28.64ポイント(3.36%)下落となり、いずれも2週ぶりの下落となった。また週末6日の終値は、いずれも約1カ月ぶりの安値水準だった。

  日経平均株価、TOPIXともに、新年度入りの週初2日は4営業日ぶりに反発したが、3日以降は4営業日続落した。3日に公表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)で、追加緩和を支持する意見が少数だったため追加緩和期待が後退したこと、4日のスペインの国債入札で調達額が目標の下限にとどまったため、スペイン国債利回りが急上昇してユーロ圏債務危機問題に対する不安が再燃したこと、さらに外国為替市場ではリスク回避の円買い圧力が強まり、1ドル=81円台、1ユーロ=106円台に円が上昇したことなどが弱材料視された。

  3月26日~30日の週、および4月2日~6日の週で、合計10営業日のうち上昇したのは、日経平均株価が3営業日(3月26日、27日、4月2日)、TOPIXが2営業日(3月27日、4月2日)にとどまった。

  世界の主要国・地域の今週の動向を整理してみよう。

  米国の主要経済指標を見ると雇用関連指標に強弱感が交錯した。前週末30日には、米2月個人所得が前月比0.2%増となり、1月改定値の同0.2%増(同0.3%増から下方修正)に比べて横ばいだったが、市場予想を下回った。米2月個人消費支出は前月比0.8%増となり、1月改定値の同0.4%増(同0.2%増から上方修正)に比べて改善し市場予想も上回った。米3月シカゴ地区購買部協会景気指数は62.2となり、2月の64.0に比べて低下して市場予想も下回った。また米3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は76.2となり、速報値の74.3から上方修正されて市場予想も上回った。

  2日には、米3月ISM製造業景気指数が53.4となり2月の52.4に比べて上昇し市場予想も上回った。米2月建設支出は前月比1.1%減少となり、1月改定値の同0.8%減少(同0.1%減少から下方修正)に比べて悪化し市場予想も下回った。3日には、米2月製造業新規受注が前月比1.3%増加となり、1月改定値の同1.1%減少(同1.0%減少から下方修正)に比べて改善したが市場予想を下回った。4日には、米3月ADP雇用報告で民間部門雇用者数は前月比20.9万人増加となり、2月改定値の同23.0万人増加(同21.6万人増加から上方修正)に比べて鈍化したが市場予想を上回った。米3月ISM非製造業景気指数は56.0となり、2月の57.3に比べて低下して市場予想も下回った。

  5日には、米週間新規失業保険申請件数が35.7万件となり、前週改定値の36.3万件(35.9万件から上方修正)に比べて減少した。市場予想をやや上回ったが08年4月以来約4年ぶりの低水準だった。また4週移動平均は36.175万件となり前週改定値時点の36.6万件に比べて低下した。6日には、米3月雇用統計で失業率が8.2%となり、2月の8.3%に比べて市場予想以上に改善した。3年2カ月ぶりの低水準だった。しかし非農業部門雇用者数は前月比12.0万人増加にとどまり、2月改定値の同24.0万人増加(同22.7万人増加から上方修正)に比べて大幅に悪化し、市場予想も大幅に下回った。

  なお3日には、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)で追加緩和を支持する意見が少数だったため、追加緩和期待が後退した。

  ユーロ圏では、2日にユーロ圏2月失業率が10.8%となり、1月に比べて0.1ポイント上昇した。このため外国為替市場ではリスク回避のユーロ売りが優勢になった。4日には、スペインの国債入札で調達額が目標の下限にとどまりスペイン国債利回りが急上昇した。このため欧州株式市場が大幅下落して、外国為替市場でもリスク回避のユーロ売りが強まった。ECB(欧州中央銀行)理事会では政策金利を1.0%で据え置いたが、ドラギECB総裁がユーロ圏景気の下振れリスクに言及したこともユーロ売りにつながった。

  中国に関しては、1日に発表された中国3月製造業PMI(購買担当者景気指数)が53.1となり2月に比べて上昇した。3日には中国3月非製造業PMIが58.0となり2月に比べて上昇した。4日には、金融大手HSBCが発表した中国3月サービス部門PMIが53.3となり、2月に比べてやや低下したが依然として堅調と受け止められた。

  日本に関しては、2日の3月日銀短観で、大企業製造業DIがマイナス4となり前回(12月)調査と変わらず、6月予測はマイナス3となった。12年度想定為替レートは1ドル=78円14銭だった。大企業製造業DIが市場予想をやや下回ったため、為替がやや円安方向に傾く場面もあったが反応は限定的だった。3日には、3月マネタリーベースが前年同月比0.2%減少と3年7カ月ぶりの減少に転じ、為替が円高方向に傾いた。6日には、3月上中旬の貿易統計(速報値)が1912億円の赤字だったが、為替はやや円高方向に傾いた。

  外国為替市場の動きを見ると、ポジション調整の動きに加えて、日本の3月マネタリーベースの減少、スペイン国債利回り上昇によるユーロ圏債務危機不安の再燃などで、ドル・円相場、ユーロ・相場ともに円高方向に傾いた。週末6日の海外市場では、米3月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が低水準だったため、一時1ドル=81円30銭近辺、1ユーロ=106円50銭近辺に円が上昇した。終盤は1ドル=81円60銭近辺、1ユーロ=106円80銭~90銭近辺だった。

  テクニカル面で見ると、日経平均株価(6日時点の9688円45銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9957円52銭)に対してはマイナス2.70%となり、マイナス乖離に転じた。75日移動平均線(同9228円49銭)に対しては4.98%、200日移動平均線(同9091円50銭)に対しては6.56%となり、いずれもプラス乖離幅を縮小した。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は6日時点で93.1%に低下した。

  日経平均株価の終値ベースでの騰落状況を見ると、4月2日は前日比26円31銭(0.26%)高と4営業日ぶりに小幅反発、3日は前日比59円48銭(0.59%)安と反落、4日は前日比230円40銭(2.29%)安と大幅続落、5日は前日比52円38銭(0.53%)安と3営業日続落、6日は前日比79円16銭(0.81%)安と4営業日続落した。日中値幅は2日が80円48銭、3日が43円08銭、4日が239円92銭、5日が113円70銭、6日が80円43銭だった。

  日経平均株価の週末6日の終値は9688円45銭となり、前週末3月30日の終値1万83円56銭に比べて395円11銭(3.92%)下落し、週間ベースで2週ぶりの下落となった。取引時間中ベースの週間高値は2日の1万190円35銭、週間安値は6日の9659円16銭、1週間の取引時間中の値幅は531円19銭だった。

  TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末6日の終値は825.71で、前週末3月30日の終値854.35に比べて28.64ポイント(3.36%)下落し、週間ベースで2週ぶりの下落となった。取引時間中ベースの週間高値は2日の863.23、週間安値は6日の823.61だった。週末6日時点のNT倍率は11.73倍となり、前週末30日時点の11.80倍に比べて0.07ポイント低下した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【再生可能エネルギー特集(2)】自家発電・蓄電設備関連なども注目(2012/04/01)
【特集】「SNS関連」銘柄の動向~スマートフォン対応にシフト(2012/01/02)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事