【外国為替市場を検証:ドル・円相場】ドル高・円安一服の展開

2012年4月7日 18:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:4月2日~6日のドル・円相場】

■週末6日の海外市場では米3月雇用統計を受けて1ドル=81円30銭近辺に円が上昇

  4月2日~6日のドル・円相場は、1ドル=81円30銭台~83円20銭台のレンジで推移し、ドル高・円安一服の展開となった。

  米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)で追加金融緩和期待が後退し、ドル買い・円売りが優勢になる場面もあったが、ポジション調整の動きや、日本の3月マネタリーベースが減少したことに加えて、スペイン国債利回り上昇で債務危機不安が再燃したことなどで、ドル売り・円買いが優勢になった。週末6日には、米3月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が低水準だったため、海外市場で一時1ドル=81円30銭近辺に円が上昇した。終盤は1ドル=81円60銭近辺だった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末3月30日の海外市場では、円買い需要が一巡して1ドル=82円90銭近辺に円が下落した。ユーロ圏財務相会合が金融安定網の規模拡充を決定したことや、米個人消費関連の指標が堅調だったこともドル買い・円売りにつながった。終盤は1ドル=82円80銭~90銭近辺だった。

  この流れを受けて週初4月2日の東京市場では、概ね1ドル=82円70銭台~83円20銭台で推移した。3月日銀短観で、大企業製造業DIはマイナス4となり前回(12月)と変わらず、6月予測はマイナス3となった。市場予想を下回ったことでドル買い・円売り方向に傾く場面もあったが、反応は限定的だった。円売り一巡後はモミ合う展開となり終盤は1ドル=82円90銭台だった。2日の海外市場では1ドル=81円80銭台に円が上昇した。ユーロ圏2月失業率が10.8%となり1月に比べて上昇したことでユーロ売りの動きが強まり、この流れが波及してドル売り・円買いが優勢だった。米3月ISM製造業景気指数を好感したドル買いで1ドル=82円40銭台に戻す場面もあったが、米金利低下などで再びドル売り・円買いが優勢になり終盤は1ドル=82円10銭近辺だった。

  3日の東京市場では序盤に1ドル=81円50銭台に円が上昇する場面があった。日本の3月マネタリーベースが前年同月比0.2%減少と3年7カ月ぶりの減少に転じたことなどでドル売り・円買いが優勢になった。その後は、中国3月非製造業PMI(購買担当者景気指数)が58.0となり2月に比べて上昇したことや、豪ドル売りの流れが波及してドル買い・円売りに傾いた。終盤は1ドル=82円00銭~10銭近辺だった。3日の海外市場では1ドル=82円90銭台に円が下落した。序盤は1ドル=82円台前半でモミ合う展開だったが、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(3月13日分)で追加緩和を支持する意見が少数だったため、追加緩和期待が後退してドル買い・円売りが優勢になった。終盤は1ドル=82円80銭近辺だった。

  4日の東京市場では概ね1ドル=82円50銭台~90銭台で推移した。豪2月貿易収支が赤字だったことを受けてドル買い・円売りが優勢になる場面もあったが、影響は一時的だった。終盤は1ドル=82円70銭近辺だった。4日の海外市場では概ね1ドル=82円10銭台~70銭台で推移した。スペイン国債入札が低調だったため国債利回りが上昇し、リスク回避の円買いが優勢になった。その後はドル買いがやや優勢になり終盤は1ドル=82円50銭近辺だった。

  5日の東京市場では概ね1ドル=82円00銭台~40銭台で推移した。ポジション調整のドル売りが一巡し、週末6日の米3月雇用統計を控えて様子見ムードを強めた。終盤は1ドル=82円20銭台だった。5日の海外市場では概ね1ドル=81円80銭台~82円40銭台で推移した。序盤はスペインやイタリアの国債利回りが上昇してユーロが売られた流れが波及し、リスク回避の円買いが優勢だった。その後は、米新規失業保険申請件数が前週改定値に比べて減少し、08年4月以来約4年ぶりの低水準だったことなどで、ドル買い戻しがやや優勢になった。終盤は1ドル=82円20銭~30銭近辺だった。

  6日の東京市場では概ね1ドル=82円10銭台~40銭台で推移した。米3月雇用統計を控えていたうえに、イースター(復活祭)休暇で海外勢の参加が少なく小動きだった。終盤は1ドル=82円40銭近辺だった。6日の海外市場では1ドル=81円30銭近辺に円が上昇した。米3月雇用統計で失業率は8.2%と3年2カ月ぶりの低水準だったが、非農業部門雇用者数は前月比12.0万人増加にとどまり、2月改定値の同24.0万人増加に比べて大幅に悪化し市場予想も大幅に下回った。このため追加緩和観測が台頭してドル売り・円買いが優勢になった。その後はモミ合う展開となり終盤は1ドル=81円60銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、3日に公表された米FOMC議事録(3月13日分)で追加緩和を支持する意見が少数だったため、米国の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑が後退した。しかし6日に発表された米3月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が低水準だったため、米景気回復に対する懐疑的な見方が広がり、再び追加金融緩和への思惑が台頭する形になりそうだ。

  日米両国の金融政策が引き続き焦点となり、当面は9日~10日の日銀金融政策決定会合が注目される。今回は現状維持、次回会合(4月27日)での追加緩和というシナリオが優勢のようだが、基調としてのドル高・円安の地合いもやや微妙になってきただけに、現状維持であれば円高方向に傾く可能性もあるだろう。

  注目スケジュールとしては、9日の日本2月経常収支、中国3月CPI、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演、9日~10日の日銀金融政策決定会合、10日の中国3月貿易統計、13日の中国第1四半期GDP、18日のユーロ圏2月経常収支、19日の日本3月貿易統計、20日のG20財務相・中央銀行総裁会議、24日~25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、27日の日銀金融政策決定会合および4月展望リポート(経済・物価情勢の展望)公表などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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