国際石油帝石など6社、GTL実証研究を終了 商業規模での国産GTL技術を確立

2012年3月29日 15:29

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 国際石油開発帝石、JX日鉱日石エネルギー、石油資源開発、コスモ石油、新日鉄エンジニアリング、千代田化工建設の民間6社は29日、2006年10月に日本GTL技術研究組合を設立し、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で、日本独自のGTL(天然ガスの液化燃料化、Gas-To-Liquidsの略)技術であるJAPAN-GTLプロセスの商業規模での技術の確立に向け、6カ年に亘り「JAPAN-GTL実証研究」を実施してきたが、今回、同実証研究における全ての研究目標を達成し、商業規模で利用可能な国産GTL技術を確立することができたと発表した。

 同実証研究においては、2007年9月より新潟市東港工業団地において、日産500バーレル(約80キロリットル)のGTL実証試験設備の建設を開始し、1年半の期間を経て完成後、2009年4月より運転を開始、2011年12月までの約3年間において約11,000時間の実証運転により、プロセス並びに触媒の十分な性能を確認・実証すると共に、目標とした3,000時間以上の連続運転を安定的に実施した。

 これと並行して、バックアップ研究として触媒並びにプロセスのさらなる改良、大規模商業プラントに向けたスケールアップ手法の確立を行うと共に、実証運転で得られたGTL製品の性能試験、東京都の路線バスを用いたGTL軽油100%による約3ヶ月半の走行試験等を行い、JAPAN-GTL技術により製造した製品がクリーンな燃料として問題なく利用できることを確認した。

 また、GTLプラントのコスト評価を行うと共に、GTL製品の市場調査、適用可能なガス田の調査、経済性評価等を行い、JAPAN-GTLプロセスが経済的にも適用可能で競争力のある天然ガス有効利用技術であるとの評価結果を得ているという。

 JAPAN-GTLプロセスは、炭酸ガスを含有する天然ガスをそのまま利用することが可能な世界初の画期的な技術。同技術により、世界に広く賦存する、天然ガス、シェールガス等から、硫黄分及び芳香族を含んでいないクリーンなナフサ・灯軽油等の石油製品を製造することが出来るようになり、新たな液体燃料資源確保の道を開くとともに、エネルギー安全保障に貢献することになると考えられている。

 今回実証研究に参加した6社らは、研究期間を通して産ガス国政府や国営石油会社、ガス権益保有会社等に対し、事業化に向けPR活動を行い、この内複数の政府・企業他と共同スタディを実施してきた。研究終了後も引き続き、日本のエネルギーの安定供給と地球環境との調和の実現に向け取り組んでいくという。

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