【株式市場を検証】中国景気減速懸念で売り優勢の場面も終盤は先高期待の買い優勢

2012年3月22日 17:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに反発】

■東証1部市場の売買代金は37営業日連続で1兆円を上回る

  22日は、日経平均株価が前日比40円59銭(0.40%)高の1万127円08銭となり反発した。TOPIXは前日比3.29ポイント(0.38%)高の862.07となり反発した。中国景気減速懸念などで利益確定売りが優勢になる場面もあったが、取引終了にかけて先高期待の買いが優勢になった。

  日経平均株価の日中値幅は84円35銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆2958億円となり、前日の1兆3565億円に比べて減少したが37営業日連続で1兆円を上回った。

  前日21日の米国株式市場は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比45ドル57セント(0.35%)安の1万3124ドル62セントと続落した。米2月中古住宅販売件数が市場予想以上に減少したため、利益確定売りが優勢だった。S&P500株価指数は前日比0.19%安と小幅に続落した。一方で、ナスダック総合株価指数は前日比0.04%高と小幅に反発した。米2月中古住宅販売件数は年率換算459万件となり、1月改定値の同463万件(457万件から上方修正)に比べて0.9%減少して市場予想も下回った。

  こうした流れを受けて日経平均株価は前日比31円33銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き880万株の買い越し観測だった。寄り付き前に発表された2月貿易統計は329億円の黒字となった。予想外に5カ月ぶりに黒字転換したことで、外国為替市場では発表直後にやや円買いに動いたが、反応は一時的にとどまった。

  日経平均株価は寄り付きの売りが一巡すると、下落幅を縮小して前日比プラス圏に転じ、前日比50円36銭高の1万136円85銭まで上昇する場面があった。その後は、この日の高値圏でモミ合う展開となった。2月貿易黒字に対して、外国為替市場での円買い反応が一時的だったことが安心感につながった。

  午後に入ると、日経平均株価は上昇幅を縮小する展開となり、前日比マイナス圏に転じた。英系金融大手HSBCが発表した中国3月製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値が48.1となり、2月の49.6に比べて低下した。これを受けて中国株式市場が軟調となったことが弱材料視された。ただし終盤にかけては、為替がやや円安方向に傾いたことが支援材料となり、日経平均株価は再び前日比プラス圏に転じた。結局、日経平均株価、TOPIXともに、この日の高値圏に戻して取引を終了した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄986(全体の59%)、値下がり銘柄536(全体の32%)だった。セクター別には、鉱業、繊維、石油・石炭、ゴム製品、電機・精密、自動車、その他製品、情報・通信、サービスなどが上昇した。SNS・ゲーム関連も上昇した。一方で、鉄鋼、非鉄金属、機械、不動産、海運などが下落した。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、2位のグリー <3632> 、3位の三菱UFJFG <8306> 、4位のトヨタ自動車 <7203> 、6位のみずほFG <8411> 、7位のソフトバンク <9984> 、8位のホンダ <7267> 、9位の三井住友FG <8316> 、10位のソニー <6758> 、13位の日立製作所 <6501> 、14位の日産自動車 <7201> 、15位のキヤノン <7751> 、16位のディー・エヌ・エー <2432> 、17位のファーストリテイリング <9983> が上昇した。26位のネクソン <3659> の大幅上昇も目立った。

  一方で、1位の野村ホールディングス <8604> 、5位のファナック <6954> 、11位の三菱地所 <8802> 、12位のコマツ <6301> 、18位の三菱商事 <8058> 、19位の三井物産 <8031> 、20位の三井不動産 <8801> が下落した。

  注目された日本2月貿易収支は予想外に黒字となったが、外国為替市場での円買い反応は限定的だったため、安心感につながった。

  さらに、HSBCが発表した中国3月PMI速報値は2月に比べて低下したが、中国株式市場の反応も結局は限定的にとどまった。このため、中国関連の一部の銘柄が売られたものの、全体を押し下げるほどの悲観的な見方につながらなかった。先高期待が強く、良好な地合いの証だろう。

  日経平均株価は1万円大台固めが完了して、来週は東日本大震災前の水準回復というシナリオもありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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