日産、ジュネーブモーターショーにコンセプトカー4車種を出展

2012年2月8日 17:53

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「INVITATION」(画像:日産自動車)

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 日産自動車は6日、ジュネーブモーターショー(3月8日~18日)において、同社の将来を見据えた4車種のコンセプトカーを公開すると発表した。4車種のうち世界初公開となるコンセプトカーは2車種ある。1車種は「INVITATION」で、2車種目の詳細についてはショーの初日に発表するという。

 「INVITATION」は、2013年中に欧州で発売を予定している新型車のコンセプトモデル。同新型車は、「マイクラ」や「ジューク」と同セグメントのクルマで、これにより日産は、同セグメントにおいてより幅広いラインアップを持つ自動車メーカーとなる。

 ジュネーブモーターショーで公開される残り2車種のコンセプトカーは、「e-NV200」と「ジュークニスモコンセプト」で、これらは欧州において初公開となる。「e-NV200」は、同社の「ゼロエミッションモビリティでリーダとなる」という目標を達成するための次のステップとなるクルマ。NV200バネットをベースとした「e-NV200」には、コンビバージョンおよびエヴァリアバージョンがあり、手頃な価格で、最高7人乗りとなるファミリー向けのモデルとなっている。NV200は、次世代のニューヨークタクシー(イエローキャブ)のベース車に選定され、間もなくニューヨーク市のいたるところで目にすることができるようになる。

 また、昨年11月の東京モーターショーで初公開された「ジュークニスモコンセプト」は、存在感のあるクロスオーバー「ジューク」に本格的なスポーツカーの性能を持たせている。

 日産は欧州市場において、都市で生活する顧客に向けた「ピクソ」、小型車「マイクラ」、量販車種であるクロスオーバー「ジューク」や「キャシュカイ」、「パスファインダー」、「ナヴァラ」などの本格的な四輪駆動車、電気自動車の「日産リーフ」、「NISSAN GT-R」など、幅広いラインアップを展開している。今回公開される4車種のコンセプトカーも、今後このラインアップに加わることになる。

 日産は2011年、欧州で過去最高の販売台数を記録した。販売は前年比で25%増加し、市場シェアも過去最高の3.7%となった。特にロシアでは74%増の13万8,827台、英国では11%増の10万7,053台、フランスでは31%増の7万7,783台を記録した。

 日産のラインナップの中で、最多販売車種は「キャシュカイ」だった。発売後5年目となる昨年もその人気は衰えるがことなく、5人乗りの「キャシュカイ」と7人乗りの「キャシュカイ+2」はともに人気を博している。

 日産インターナショナル社の販売・マーケティング担当のSVPであるポール・ウィルコックス氏は、「欧州での好調な販売は、欧州で設計、開発、生産が行われ、セグメントでリーダーとなっているモデルによるもの。日産は、欧州で販売された車両の約70%を英国、スペインおよびロシアの工場で生産している。これにより、私たちの商品ラインアップはそのスタイル、品質、パフォーマンス、信頼性の面で欧州のお客さまの期待に応えている。今回公開する4車種のコンセプトカーは、日産の商品ラインアップに強さと深みを与える。私たちは、2016年までに欧州でNo.1のアジア系自動車メーカーとなることを目指している」と語っている。

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