【株式市場を検証】前週末の米国株高を好感して買い優勢、戻り歩調の可能性

2012年2月6日 17:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日経平均株価、TOPIXともに反発】

■東証1部市場の売買代金は5営業日連続で1兆円を上回る

  6日は、日経平均株価が前日比97円27銭(1.10%)高の8929円20銭となり反発した。TOPIXは前日比9.16ポイント(1.20%)高の769.85となり反発した。日経平均株価の日中値幅は32円38銭にとどまり膠着感を強めたが、前週末3日の米国株式市場が大幅上昇した流れを受けて買いが優勢だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆2134億円となり、前週末3日の1兆2612億円に比べて減少したが、5営業日連続で1兆円を上回った。

  前週末3日の米国株式市場は大幅上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比156ドル82セント(1.23%)高の1万2862ドル23セントと大幅反発し、08年5月以来の高値水準に回復した。米1月雇用統計や米1月ISM非製造業景況指数の大幅改善を好感した。S&P500株価指数は前日比1.46%高と大幅に3営業日続伸した。

  またナスダック総合株価指数は前日比1.61%高の2905.66と大幅に4営業日続伸し、00年12月以来の水準に回復した。

  米1月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比24.3万人増加となり、12月改定値の同20.3万人増加に比べて4.0万人増加して市場予想を大幅に上回った。失業率は8.3%となり、12月の8.5%に比べて0.2ポイント低下して市場予想以上に改善した。米1月ISM非製造業景況指数は56.8となり、12月改定値の53.0に比べて上昇して市場予想も上回った。米1月製造業新規受注は前月比1.1%増加となり、12月改定値の同2.2%に比べて減速して市場予想も下回ったが、2カ月連続で増加したことが好感された。

  こうした流れを受けて日経平均株価は前日比108円06銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き370万株の売り越し観測だった。買い一巡後は伸び悩み、寄り付き付近の狭いレンジでモミ合う展開となった。また午前の終盤には上昇幅をやや縮小する展開となった。アジアの主要株式市場の上昇は支援材料だったが、高値警戒感もあって戻り待ちの売りに押される展開となった。外国為替市場のユーロ・円相場がやや円高方向に傾いたことも弱材料視された。

  午後に入ると、寄り付き直後に日経平均株価はこの日の高値圏に値を戻す場面もあった。しかし積極的に上値を追う動きは見られず、再び8900円台前半でモミ合う展開となった。結局、日経平均株価はこの日の安値圏で取引を終了した。しかし終値で10月31日(8988円39銭)以来となる8900円台を回復した。

  東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1145(全体の68%)、値下がり銘柄396(全体の24%)だった。セクター別には、機械、自動車、総合商社、メガバンク、証券、保険、そして小売やSNS・ゲーム関連の一角の上昇が目立った。一方で海運や情報通信などがやや軟調だった。

  東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、2位のパナソニック <6752> 、9位のニコン <7731> の大幅上昇が目立った。

  また1位のグリー <3632> 、3位のトヨタ自動車 <7203> 、5位のキヤノン <7751> 、6位の三菱UFJFG <8306> 、7位のコマツ <6301> 、8位のみずほFG <8411> 、10位のソニー <6758> 、11位のディー・エヌ・エー <2432> 、12位の三井住友FG <8316> 、13位のホンダ <7267> 、14位のファナック <6954> 、15位の野村HD <8604> 、16位の日産自動車 <7201> も上昇した。

  一方で、4位の東京エレクトロン <8035> は受注の先行き見通し不透明感が嫌気されて大幅下落した。また17位のシャープ <6753> 、18位のソフトバンク <9984> も下落した。

  取引時間中は戻り待ちの売りにやや押される形となったが、終値ベースで見ると、日経平均株価は1月25日の8883円69銭を上回り、TOPIXは1月25日の767.40を上回った。いずれも1月25日に付けた直近の戻り高値を上抜いた。日経平均株価で見れば8800円台固めが完了して上放れた形だろう。東証1部市場の売買代金も5営業日連続で1兆円を上回り、昨年12月に比べて増加傾向である。

  決算で波乱がなければ、戻り歩調の展開が期待されるだろう。週後半には主要企業の11年4~12月期決算発表がほぼ一巡するため、やや手掛かり材料難となる可能性もあるが、来期(13年3月期)を見据えたファンダメンタルズ面を意識した展開も考慮しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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