米GM、2011年度の世界販売台数が900万台を突破 シボレーが過去最高

2012年1月20日 14:08

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 米ゼネラルモーターズ(GM)は19日(現地時間)、シボレー部門の2011年度(1~12月)の世界新車販売台数が、過去最高の476万台を達成したと発表した。また、GMの2011年度の世界販売台数が、前年同期比7.6%増となり、900万台以上に達したと発表した。

 GMのグローバル・マーケット・シェアは、昨年に比べて0.4ポイント増加し、11.9%になった。販売に貢献した4つの地域は、北米、南米、欧州、インターナショナル・オペレーションズ<アジア・パシフィック、北アフリカ、サブサハラ・アフリカ、中東(イラン、北朝鮮、シリア、スーダンは、売上高とマーケット・シェアの計算から除外)>で、2010年度の838万5,484台と比較して、2011年度は世界販売台数902万5,942台を記録した。

 全ての地域においてGMは年々販売台数が増加している。2011年のGMの2大市場は、中国(GMおよび合弁事業パートナーで8.3%増加、254万7,203台販売)と、アメリカ(250万3,820台販売)で前年同期比13.0%増だった。GMは、米国と中国の両国でマーケット・リーダーとなっている。

 特にシボレーは、米国においては、前年同期比13%増の177万5,812台を記録。また中国では、前年同期比9.5%増の59万5,068台を記録した。その他の地域においても年々増加傾向にあり、それぞれの地域の前年同期比は、ベトナム79%増、ロシア49%増、トルコ30%増、ドイツ21%増となった。

 GMの会長兼CEOであるダン・アーカーソン氏は、「シボレーブランドを確立または拡大しつつある市場での印象的な成長は、世界中の消費者の様々なニーズを満たす強い新製品ラインアップの結果によるものである。シボレーの販売記録に加え、GM全体の製品ラインアップは、燃費、業務用車両やラグジュアリーカーなど、顧客が望むニーズに対応している」と述べている。

 シボレーは、クルーズ、ソニック(別名アベオ)、スパークのようなコンパクトなクルマによりグローバル基盤を築いている。全ての新しいミドルサイズのグローバルなマリブ、また、キャプティバ、オーランドやコロラドのようなクロスオーバーおよびトラックは、世界中の顧客の運転状態や好みのために設計されている。

 シボレー クルーズのコンパクトなセダンは、2009年の発表以来、世界中の販売台数が113万台を越え、シボレーブランドをリードしてきた。2011年も世界で67万台以上の販売台数を記録している。米国では、シボレーは主にシボレー クルーズの成功によって、2011年に最も売れた乗用車ブランドとなった。なお、2011年、シボレーは、南アフリカ(50パーセント)、ペルー(81パーセント)、ベトナム(79パーセント)、タイ(57パーセント)、およびイスラエル(46パーセント)など、15以上の地域において販売台数が増加している。

 GMIO(GMインターナショナル・オペレーションズ)の社長であるティム・リー氏は、「新しいシボレーの車種のラインアップは、世界中で、私たちの成功に触媒的機能を果たした。韓国におけるシボレーブランドの導入、中国における著しい成長など、インターナショナル・オペレーションズにおいて、シボレーが世界中のお客様のファースト・チョイス(最初の選択)になっているという証明だ。2012年においても、私たちはキーとなる地域で、より一層の成長と拡大を続けるだろう」と述べている。

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