富士通、東大情報基盤センターから「京」の技術利用したスパコン「PRIMEHPC FX10」を受注

2011年11月14日 18:48

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東京大学情報基盤センターから受注したスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」(画像提供:富士通)

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 富士通は14日、東京大学情報基盤センターの新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。同システムは2012年4月に稼働を開始し、情報基盤センターのさまざまな科学技術分野における先端的な研究、教育へ利用される。また、企業からも活用される予定。

 新システムには、今年6月に世界一の性能を達成したスーパーコンピュータ「京」に適用した同社スパコン技術をさらに向上させ、高性能、高拡張性、高信頼性をあわせもち、かつ省電力性に優れたスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」が採用された。理論演算性能1.13ペタフロップスを実現し、世界でも数少ないペタフロップス級のセンターシステムとなる予定。

 新スーパーコンピュータシステムの計算ノードには、同社の「PRIMEHPC FX10」4,800ノードが採用された。この他、周辺システムとして同社のPCサーバ「PRIMERGY」74台、ストレージシステム「ETERNUS」234台、ペタスケールシステムに対応したHPCミドルウェア「Technical Computing Suite」とそのコンポーネントである大容量、高性能、高信頼分散ファイルシステム「FEFS」などをあわせて導入する。

 情報基盤センターは、1965年に全国共同利用施設の大型計算機センターとして発足(1999年以降現在の名称)以来、スーパーコンピュータによる先端的な科学技術研究を推進しており、1,500人以上の研究者が学内外で利用している。今回、情報基盤センターでは、増加する多様なユーザーと大規模アプリケーションへの対応を目的に、卓越した計算能力と高いデータ入出力性能、データ処理機能を有するシステムとして、同社のスーパーコンピュータシステムの採用を決定した。またさらに、スーパーコンピュータ「京」との高い互換性も考慮された。同システムでは、さまざまな科学技術分野(地球科学、宇宙物理学、地震学、気候モデリング、材料科学、エネルギー、生物学、流体力学、固体力学)などでの活用が期待されている。

 東京大学情報基盤センターのスーパーコンピュータ部門長の中島研吾氏は、「当センターの利用者の多くは我が国の第一線の研究者であり、『京』コンピュータの利用者でもある。『京』と高い互換性を持つ『PRIMEHPC FX10』の導入により、我が国の計算科学のよりいっそうの発展に貢献できるものと期待している。また本学大学院ですでに実施されているHPC教育にも活用し、将来の計算科学を担う人材の育成に資する予定。さらに、センター運営の立場からは、2GFLOPS/Wという優れた電力あたり性能は昨今の電力事情を考慮すると非常に重要」とコメントしている。

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