【銘柄診断】日特エンジニアリングは増額修正に進むも、なお積み残し感が強い

2011年10月31日 19:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日特エンジニアリング <6145> は7月11日の年初来高値1354円をピークに下降トレンドにあったが、10月6日の799円で底入れの兆しを強めている。799円は震災後の安値671円以来の水準で、チャート的には二番底完了のパターンである。7月高値形成へ向けては好調な業績が手掛かり材料となった。

  今2012年3月期第1四半期は売上げの大半を占める主力の巻線機事業がスマートフォンなどのモバイル端末向けに売上げが急増、営業利益は8億2600万円(前年同期比5億6900万円)の大幅増益を達成した。巻線機事業の回復を牽引したスマートフォン、タブレット端末などの旺盛な需要が今後とも持続する見通し。

  10月28日には第1四半期決算時に据え置いていた今3月期通期の営業利益27億5000万円を33億5000万円(前期26億600万円へ)へ増額修正した。ただ、これでは中間の営業利益20億円に対し、後半の営業利益は13億5000万円へダウンの見通しで、増額に積み残し感が強い。これまで中国ではコイルの巻線を手作業で行っていたが、最低賃金制の導入などでコストが急上昇。今後は自動巻線の導入が急ピッチで進む見通しにあり中期的な成長余力は大きい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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