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クリーク・アンド・リバー社:今12年2月期第2四半期決算説明会を開催
■第2四半期連結業績は増収大幅増益を確保
クリーク・アンド・リバー社 <4763> は、10月6日に本社で今12年2月期第2四半期決算説明会を開催した。
第2四半期連結業績は、9月28日に第2四半期、通期業績予想の大幅な上方修正を発表しているように順調そのもの、通期業績予想については、第2四半期の上乗せ分をそのまま積み上げただけなので、更なる上方修正も濃厚といえる。
第2四半期連結業績は、売上高7,782百万円(前年同期比15.1%増)、営業利益404百万円(同3.41倍)、経常利益424百万円(同3.36倍)、純利益172百万円(同10.69倍)と増収大幅増益を確保した。最終利益については、法人税・少数株主利益△214百万円、投資有価証券評価損△51百万円を計上したにもかかわらず、大幅な増益となった。
セグメント別の売上高、営業利益は、クリエイティブ分野5,939百万円(同11.9%増)、232百万円(同6.47倍)、医療分野1,122百万円(同9.4%増)、206百万円(同44.0%増)、IT・法曹・会計他775百万円(同33.8%増)、0円(前年同期△1百万円)と過去最高の売上高を達成し、利益面についてもクリエイティブ分野、医療分野ともに大幅増益となり、IT・法曹・会計他も初めての営業黒字化となったことで、同じく過去最高の営業利益となった。
■代表取締役社長井川幸広氏 ビジネスモデル、今後の成長に向けた取り組みについて語る
代表取締役社長井川幸広氏によるビジネスモデル、今後の成長に向けた取り組みについて説明が行われた。
「当社の事業モデルを簡単に説明します。当社は様々なプロフェッショナルの人達のネットワーク作りをしています。プロフェッショナルには様々な分野がありますので、その中で、当社が定義している3つの条件があります。ひとつは世界中で活躍できる職種であること、そして、2つ目は、機械では決して代わることのできない職種、3つ目は、知的財産が蓄積される職種。こういう職種の条件に合った人達を我々はプロフェッショナルとして、こういった人達のエージェンシーモデルを展開しています。そして、こういったプロフェッショナルの人達のネットワークを作ることによって、3つのビジネスを作っております。
ひとつはエージェンシーとしまして、徹底的にプロフェッショナルの人達に付加価値の高い仕事を供給します。供給の仕方には、契約形態別に派遣、業務委託があります。この様に、仕事を供給する事業として、エージェンシー事業、そして、そういう人達のプロフェッショナルチームを作って、仕事そのものを請け負う、あるいはアウトソーシングしてもらう、そういった事業としてのプロデュース事業、そして、そういう人達が持っている権利、知財をマネジメントしていくというライツマネジメント事業、その3つの柱が、当社のビジネススキームです。
クリーク・アンド・リバー社のミッションは、クリエイターあるいはお医者さん、こういったプロフェッショナルの人達の生涯価値を如何にしてアップしていくか、生涯如何にしてサポートしていくかということを第1のミッションとしています。そうすることによって、プロフェッショナルの人達と一生涯付き合ってゆく、その付き合いの過程の中で、クライアントの価値創造に貢献していこう、こういう人達の力を加味しながらクライアントの発想に貢献していこうと、こういったミッションです。プロフェッショナルの人達をしっかりサポートする、そして、そういった人達の能力を組み合わせながら、クライアントの新たな価値創造へ貢献をしていくという、この2大ミッションの中で、クリーク・アンド・リバー社の全ての事業モデルが出来上がっています。
■今後の成長に向けて、昨年来、「中国、電子書籍、EC」をキーワードに取り組みを強化
1990年に会社を設立して、7年後の1997年にメディカル・プリンシプル社を設立しました。2000年にナスダックジャパンに上場、翌年にリーディング・エッジ社、クリーク・アンド・リバー コリアを設立しました。2007年にC&Rリーガル・エージェンシー社を設立、2009年にジャスネットコミュニケーションズを子会社化し、翌10年にクリーク・アンド・リバー 上海を設立しています。
今後の当社グループの成長に向けた取り組みとして、昨年より取り組んできたことがようやく形になりつつあります。そういったことをここで簡単にご説明いたします。
今後の成長に向けて、昨年来、「中国、電子書籍、EC」をキーワードに取り組みを強化してきました。日本は世界に冠たるクリエイティブ工場と言われております。ゲーム、アニメーション、あるいはバラエティー番組など、世界的に見ても、非常に良質なコンテンツが日本国内で生み出されています。ただ、そのような良質なコンテンツが広く海外に行き渡っているかというと、まだまだ、本当に微々たるものです。ただ、日本のコンテンツをどこが本当に欲しがっているかというと、アジアの新興国なのです。これまではセキュリティなど色々な問題があって、日本のマーケットからは参入障壁がありましたが、ネットの推進、デジタル技術の発達、更にセキュリティ技術は格段に進歩したこと、さらにもうひとつ、中国本土に富裕層が増えてきたことが追い風となっています。例えば、年収が2万ドルを超える人口は既に日本の人口を超えています。人は、衣食住が大体揃うと、後は心への投資、感動への投資、そういった事に興味が向き始める傾向がございます。そういった状況の中で、中国をはじめとする新興国では、日本で生み出されたコンテンツが非常に強い勢いでこれからドンドン流れていくだろうと我々は見ています。
■電子書籍マーケットは、アメリカが世界1、第二のマーケットは中国
一方で、電子書籍です。アメリカでは、アマゾンが始めたキンドルが普及していって、今や、紙媒体よりも、電子書籍のダウンロード売上が多くなりました。そのような流れの中で、日本にも必ずこの世界の流れがやってきます。レコードがCDへと、デジタル化していったのと同じ流れです。アメリカの電子書籍マーケットは、世界1ですが、第二のマーケットは中国です。そういった意味では、この大きな電子書籍市場に対してクリーク・アンド・リバー社はしっかり食い込むという手を打っています。
最後はECです。我々が手がけるクリエイティブ活動の中で、目的の一つとして挙げられることに、コマーシャルをはじめとする、物を売るためのクリエイティブ活動があります。物を売るためのクリエイティブ活動が、今まではテレビを中心にコマーシャルという形で行われてきましたが、インターネットの出現によって、様々なクリエイティブ表現が出現してまいりました。そういった意味では、このECというのは如何にクリエイティブでものを売るか、特に日本の場合は、海外に、アジアに、日本の物を売るためのプロモーションが今後必要となり、その中でのクリエイティブ活動というのは、今までに無いニーズが出現しつつあります。そういった中で、クリーク・アンド・リバー社として如何にして仕組みを作るかといったところが、この2年間の当社の課題でありました。「中国、電子書籍、EC」というキーワードに対する仕組みを作り上げつつあるのがこの下期です。ただし、下期の計画の中には、この売上は一切入れていません。あくまでも、しっかりと準備を整えながら、来期以降の売上として確保するべきと捉えています。
■2010年3月に上海に会社を作り、出版エージェンシー事業を開始
ライツマネジメント事業として順調なスタートを切ったものが、出版エージェンシーです。現在の日本の出版マーケットは、大部分は国内の売上で成り立っています。ただ、日本の小説、雑誌など、紙媒体で表現されたものは非常にレベルが高いと言われています。特にアジアの中では、日本の雑誌が非常に好感を持ってアジアの人達に迎えられています。そういった中で、当社は2010年3月に上海に会社を作りました。そして、日本のベストセラーを含めた出版物を持って、中国の出版社の方にセールスをどんどんかけてまいりました。その当時、日本の出版物が中国に翻訳されて、中国で出版されているタイトル数は年間1200冊しかありませんでした。その1200冊というのは余りにも少ないと感じました。実は台湾から中国に流れているタイトル数は年間に4500冊ほどあるのです。当社では、中国の現地スタッフを含めた6名で営業を開始し、約1年半の間に常時1500冊の中国の出版社からの引き合いを取ることが出来ました。こういう本を出したい、こういう本を買いたいという中国での出版オーダーに対し、我々の方で、日本の出版社と、翻訳、出版の権利を交渉するというそんな流れです。或いは日本の出版社の方が、こんな本を翻訳したいという時には、我々の方から今度は中国のスタッフが動いて、出版社と交渉していくという流れになっています。
現在までで成約が成立したタイトル数は、約150です。当初のライセンスフィーがまず売上として立ちますが、増刷により、将来のロイヤリティも見込む、そのようなスキームを組んでいます。
■漢王の電子書籍端末に入れる日本のコンテンツは全てクリーク・アンド・リバー社を窓口にするという独占契約を締結
その次に中国の電子書籍市場についてです。中国において最もシェアを持っているのが漢王で、中国の中で約60%のシェアを持っています。昨年、漢王と中国の電子書籍マーケットにおいて、漢王の電子書籍端末に入れる日本のコンテンツは全てクリーク・アンド・リバー社を窓口にするという独占契約を締結しました。日本の書籍をどんどん中国のマーケットに出すという交渉の窓口になることで、このデバイスを利用して、中国マーケットから収益を上げる構造です。中国においての漢王端末の普及台数は、現在、200万台程です。これが年々すごい勢いで普及しております。唯、アメリカにおいてキンドルが普及していった時もそうでしたが、端末が普及する速度と、ダウンロード件数が増える速度というものは、タイムラグがあります。多分アメリカと同じように、電子書籍が普及して、実際ダウンロードしてみるタイムラグは、3年程ではないかなと思います。現在は、日本のコミック、ライトノベルを中心として、約100タイトルの作品が販売されておりますが、随時中国において、日本のコミック、ライトノベルを中国市場に投入していく予定でいます。また、日本における電子化の流れも急激にこの1年間で変わってきておりまして、書籍を新たに電子書籍化する仕事が増えてきています。電子書籍専用リーダーに入れるもの、スマートフォン、iPadに入れるもの、通常の紙媒体を加工しながら、新たなデバイスで収益を上げる流れが当たり前のように出版業界で巻き起こっています。クリーク・アンド・リバー社では電子書籍化に向けたスタッフの育成に早くから着手していました。非常に多くの冊数に対して対応できる体制を構築してきましたので、新たな制作需要が巻き起こっています。
■北京視易購伝媒科技有限公司とテレビ通販事業において日本の商品についてはクリーク・アンド・リバー社が独占窓口となる
次に取組んだのが、2011年8月の北京視易購伝媒科技有限公司とテレビ通販事業において業務提携です。この会社の行なうテレビを通じた通販事業において、ここで扱う日本の商品についてはクリーク・アンド・リバー社が独占窓口になるという契約です。
テレビという媒体を通して、クリエイティブを使って如何に物を売るか、ということに関して、日本の商品の特性をクリエイティブの力により、中国のマーケットに対してプロモーションをかけられると思っています。
中国の通販市場は、非常に急激に成長しています。ネット通販の市場は現在3兆2000億円程であるのに対して、テレビ通販市場はまだ3000億円程度なんですね。急成長市場ですので、媒体料もどんどん上昇しており、マーケットの市場規模は、前年比205%の成長率で伸びています。2020年には6兆円を突破するとの予測もあります。
テレビ通販のユーザー層には、中級品であったり、高級品であったり、ワンランク上の商品が好まれています。ユーザー層は、消費能力の高い20歳から40歳の人々が中心です。ネット通販については、ユーザー層は、学生、一般会社員で18歳から30歳が主な対象となっています。
テレビ通販の場合は、政府の規制が非常に厳しく、商品に関しても、ライセンスに関しても、ユーザー対応に関しても非常に厳しい条件をクリアしていかないと商品を出していくことができません。そのために中国の人達のテレビ通販に対する信頼性は非常に高いといえます。そのことが、テレビ通販市場の急激な成長に繋がっているといえます。
2010年に中国ではテレビのデジタル放送が始まり、現在はアナログからデジタルへの過渡期といえます。全てデジタル放送に代わると、3億6000万世帯がデジタル放送を受信できるようになります。このテレビ通販事業は、デジタル放送を通じて開始することになります。既に、上海を中心に150万世帯に向けてテストマーケティングが開始されています。年内には500万世帯に配信する計画です。来年の年末には1000万世帯に、2015年には5000万世帯をカバーする予定です。全世帯をカバーしないというのは、基本的にはテレビ通販で、富裕層を中心としたリサーチをしておりますので、富裕層に対応できる体制を構築することで、計画をスタートしていることによります」と中国での取り組みについて語った。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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