【株式市場・この1週間】6日の終値が8590円57銭となり年初来安値を更新

2011年9月10日 20:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■株式市況を振り返って(9月5日~9日の株式市場の動き)

  5日は、日経平均株価が前週末(2日)比166円28銭(1.86%)安で大幅続落、TOPIXが前週末比13.96ポイント(1.81%)安で大幅続落した。前週末2日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比253ドル31セント(2.20%)安と大幅続落した。米8月雇用統計で非農業部門雇用者数の増加が0万人となり、市場予想を下回ったため失望売りが優勢になった。住宅ローン債権販売を巡って米FHFA(連邦住宅金融庁)が、米欧大手金融機関に対して損害賠償を求める訴訟を起こす方針との報道も嫌気された。ギリシャ国債の利回り上昇や、ユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念で、欧州株式市場が大幅下落したことも弱材料だった。この流れを受けて日経平均株価は前週末比122円28銭安と売り先行でスタートした。寄り付きの売り一巡後は日経平均株価8800円近辺でモミ合う展開だったが、午後に入ると徐々に下落幅を広げた。5日の米国市場がレーバーデーで休場となるため様子見ムードが強く、外国為替市場のユーロ・円相場で円高が進行したことや、アジアの主要株式市場が軟調だったことも弱材料視された。日経平均株価の終値は8784円46銭となり、8月26日(8797円78銭)以来の8800円台割れ水準だった。東証1部市場の値下がり銘柄数は1236(全体の74%)で、売買代金は1兆2億円の薄商いだった。セクター別に見ると、鉄鋼、機械、電機・精密、自動車、海運など、景気敏感関連や輸出関連セクターが総じて軟調となり、損保の下落も目立った。なお日銀はETF購入を実施(223億円)した。

  6日は、日経平均株価が前日比193円89銭(2.21%)安で大幅に3営業日続落、TOPIXが前日比14.62ポイント(1.93%)安で大幅に3営業日続落した。前日の米国株式市場は休場だったが、欧州株式市場がソブリンリスクに対する警戒感で大幅下落した流れを受けて、日経平均株価は前日比97円35銭安と売り先行でスタートした。午前は日経平均株価8600円台後半でモミ合う展開だったが、午後に入ると株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げた。ユーロ・円相場で1ユーロ=107円台に円が上昇したこと、アジアの主要株式市場が軟調だったこと、米国の株価指数先物取引が下落したことなどを弱材料視した。日経平均株価の終値は8590円57銭となり、東日本大震災直後の3月15日の終値8605円15銭を割り込んで年初来安値を更新した。東証1部市場の値下がり銘柄数は1248(全体の75%)で、売買代金は1兆2748億円だった。セクター別に見ると、機械、電機・精密、自動車、金融、不動産など、景気敏感関連や輸出関連セクターが総じて軟調となり、高値圏にあったSNS関連も大幅に下落した。なお日銀はETF購入を実施(223億円)した。

  7日は、日経平均株価が前日比172円84銭(2.01%)高で4営業日ぶり大幅反発、TOPIXが前日比12.43ポイント(1.68%)高で4営業日ぶり大幅反発した。前日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前週末(2日)比100ドル96セント(0.90%)安と3営業日続落した。欧州のソブリンリスクを警戒して前週末比307ドル73セント安まで下落する場面もあった。しかし、米8月ISM非製造業景況感指数が小幅に改善したことが下支え要因となり、大引けにかけて下落幅を縮小したことを好感して、日経平均株価は前日比132円48銭高と買い先行でスタートした。外国為替市場でドル・円相場がやや円安方向に振れたことも好感した。前日までの3営業日合計で470円23銭下落したため、買い戻しが入りやすい状況でもあった。寄り付きの買い一巡後は日経平均株価8700円台前半でモミ合う展開だったが、午後に入ると株価指数先物取引が主導する形で上昇幅を広げ、この日の高値圏で取引を終了した。米国の株価指数先物取引の上昇やアジアの主要株式市場の上昇も支援材料となった。日銀金融政策決定会合では追加緩和策が見送られ、外国為替市場でやや円高方向に振れたが、株式市場への影響は限定的だった。東証1部市場の値上がり銘柄数は1185(全体の71%)で、売買代金は1兆1098億円だった。セクター別には、機械、電機・精密、自動車、不動産など景気敏感関連や輸出関連セクターが買い戻され、前日は急落したSNS関連も大幅高となった。

  8日は、日経平均株価が前日比29円71銭(0.34%)高で小幅ながら続伸、TOPIXが前日比3.78ポイント(0.50%)高で続伸した。前日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比275ドル56セント(2.47%)高と4営業日ぶりに反発した。ドイツ連邦憲法裁判所がギリシャ支援は違憲とする訴訟を退けたことで欧州株式市場が全面高となった。このため米国株式市場でも安心感が広がった。オバマ米大統領が8日に発表する景気・雇用対策に対する期待感も支援材料だった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、いくつかの地域で活動が弱含んでいるとの判断が示されたが、市場の反応は限定的だった。この流れを受けて日経平均株価は前日比99円83銭高と買い先行でスタートした。寄り付き前の外資系証券9社経由の注文状況が29営業日ぶりに買い越しに転じたことも支援材料だった。しかし寄り付きの買い一巡後は積極的に上値を追う動きが見られず、次第に値を崩す展開となった。7月機械受注が前月比8.2%減少して市場予想を下回ったことや8月景気ウォッチャー調査が低調だったことも弱材料視された。ECB理事会、バーナンキ米FRB議長の講演、オバマ米大統領の景気・雇用対策といったイベントを控えて様子見ムードも強めた。午後に入ると中国株式市場が軟調だったことも弱材料視され、前日比マイナス圏に転じる場面もあった。大引けにかけてやや値を戻したが、日経平均株価の終値は小幅高にとどまった。東証1部市場の値上がり銘柄数は959(全体の58%)で、売買代金は9645億円と低水準だった。セクター別には、機械、電機・精密、自動車など設備投資関連や輸出関連セクターが軟調だった一方で、小売や通信など内需関連セクターが堅調だった。

  9日は、日経平均株価が前日比55円46銭(0.63%)安で3営業日ぶりに反落、TOPIXが前日比1.71ポイント(0.23%)安で3営業日ぶりに反落した。前日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比119ドル05セント(1.04%)安と反落した。新規失業保険申請件数が市場予想以上に増加したことや、トリシェECB総裁が理事会後の記者会見で「欧州経済の不安定性は極度に高い」と発言したことに加えて、バーナンキ米FRB議長が講演で追加金融緩和に関する具体的な内容に言及しなかったため失望感を誘った。この流れを受けて日経平均株価は前日比53円63銭安と売り先行でスタートした。ユーロ・円相場で1ユーロ=107円台に円が上昇したことも弱材料視された。寄り付きの売り一巡後は買い戻し優勢となって前日比プラス圏に転じたが、午後に入ると再びマイナス圏に転じ、この日の安値圏で取引を終了した。オバマ米大統領の景気・雇用対策は予想を上回る規模だったが、米議会での審議難航が予想されるため、米国市場の反応を見極めたいとするムードも広がった。日本の4~6月期実質GDPが設備投資の下振れで下方修正されたこと、8月の工作機械受注で外需が前月比減少したため減速が警戒されたこと、中国の消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.2%上昇と引き続き高水準だったことなども弱材料視された。日経平均先物・オプション9月物SQ(特別清算指数)概算値は8732円49銭だった。東証1部市場の値下がり銘柄数は818(全体の49%)で値上がり銘柄数691(全体の41%)を上回った。売買代金は1兆6636億円だった。セクター別には、機械など設備投資関連の下落が目立った。

  9日の米国株式市場は、ダウ工業株30種平均株価が前日比303ドル68セント(2.69%)安で続落、S&P500株価指数が前日比31.67ポイント(2.67%)安で続落、ナスダック総合株価指数が前日比61.15ポイント(2.42%)安で続落した。ECB(欧州中央銀行)のシュタルク専務理事が辞任するとの報道に対して、ギリシャなどへの金融支援策に関するECB内部の意見対立が警戒された。オバマ米大統領が議会演説で発表した約4470億ドルの景気・雇用対策については、議会での審議難航が予想されているうえに、効果に対して懐疑的な見方が広がった。テロに対する警戒感も投資家心理に影響した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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