【相場展望】世界的株安連鎖は一旦は歯止め、テクニカル面でのリバウンドへ

2011年8月14日 12:51

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【株式市場フューチャー:8月15日~19日の株式市場見通し】

■海外要因を睨みながら神経質な展開も株安連鎖は一旦歯止め

  来週(8月15日~19日)の株式市場は、引き続き米国株式市場と外国為替市場の動向を睨みながら、海外要因で神経質な展開となりそうだ。世界的な景気先行きやソブリンリスクに対する警戒感は強い。しかし前週末には、米国をはじめ世界の株式市場が落ち着きを見せ始めている。不安が払拭されたわけではないが、世界的な株安連鎖の動きに一旦は歯止めがかかり、日本の株式市場ではテクニカル面でのリバウンドも期待されるだろう。

  前週末12日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価は前日比125ドル71セント(1.13%)高と続伸した。米8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は悪化したが、米7月小売売上高が2カ月連続で増加したことや、欧州4カ国の株式市場で空売り規制が実施されたことで安心感が広がり、買い戻しが優勢になった。このため週初15日の日本株式市場は堅調なスタートが想定される。

  その後は、引き続き米国株式市場と外国為替市場の動向を睨みながら、海外要因で神経質な展開となるため、米経済指標などに注意が必要となるだろう。11年4~6月期決算発表がほぼ一巡したため、やや手掛かり材料難となるうえに、外国為替市場で円が高止まりしていることも弱材料だろう。

  ただし前週末には、米新規失業保険申請件数や米7月小売売上高が改善し、米国株式市場では過度な警戒感が和らいだ。米国をはじめ世界の株式市場が落ち着きを見せ始めているだけに、一旦は下げ止まり感を強める展開となるだろう。

  テクニカル面で見ると、東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は前週末12日時点で66.8%に低下し、売られ過ぎゾーンに達している。さらに、日経平均株価の前週末12日時点での移動平均線に対するマイナス乖離率を見ると、25日移動平均線に対しては7.93%、75日移動平均線に対しては7.32%、200日移動平均線に対しては9.58%に達し、いずれもマイナス乖離率が拡大している。したがってテクニカル面でのリバウンドも期待される状況だろう。

  物色面では、SNSゲーム関連など好業績の内需関連の一角への物色が継続して相場を支えるのか、年初来安値圏まで売り込まれた自動車や電機などハイテク・輸出関連株への買い戻しが相場を押し上げるのか、今後の相場展開や物色シフトを考えるうえでも注目されるだろう。

  来週の注目スケジュールとして、国内では15日の11年4~6月期GDP(国内総生産)1次速報値、18日の5月景気動向指数改定値、7月貿易統計などがあるだろう。

  海外では米8月ニューヨーク州連銀製造業業況指数、米8月住宅建設業者指数、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁の講演、16日の豪中銀理事会議事録、独第2四半期GDP速報値、ユーロ圏6月貿易収支、ユーロ圏第2四半期GDP速報値、独仏首脳会談、米7月輸出入物価、米7月住宅着工件数、米7月鉱工業生産、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、17日のユーロ圏6月経常収支、ユーロ圏7月消費者物価指数改定値、米7月卸売物価指数、米住宅ローン借り換え申請指数、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演、18日の米7月消費者物価指数、米7月実質所得、米7月中古住宅販売、米7月景気先行指数(コンファレンス・ボード)、米8月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米新規失業保険申請件数、北米7月半導体BBレシオ、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁の講演、19日の独7月生産者物価指数などがあるだろう。なお15日は韓国(光復節)とインド(独立記念日)が休場となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【チャート・ワンコメント】信用買い多い太平洋セメ26週線はキープ、新政権に期待も(2011/08/13)
【引け後のリリース】ヤマダ電機が「スマートハウス事業」の核にエス・バイ・エルを買収(2011/08/13)
株式表隣家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2011/06/22)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事