日本エンタープライズ:前11年5月期連結業績は増収大幅増益を達成

2011年7月27日 10:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■携帯電話販売代理店との協業を強化し、店頭アフィリエイトの大幅な拡大が実現

  モバイルソリューション事業を展開する日本エンタープライズ <4829> は、7月11日に前11年5月期連結業績についての決算説明会を開催した。

  植田勝典代表取締役社長は、「大震災の発生から今日で4ヶ月となります。被害にあわれた方々には、心から改めて、お見舞いを申し上げます。震災のご支援については、日本エンタープライズは創業以来、寄付をすることを社命と考えています。上場してからは最終利益の1%を日本エンタープライズグループ寄附口座というところに貯めています。この様な日のために、浄財を寄付するという理念があります。今回その一部を日本赤十字社を通じて寄付をしました」と説明会の冒頭に語った。

  説明会は、前11年5月期業績の概況、今期の国内事業・海外事業の見通し、今期の業績予想の順で説明が行われた。

  前期のハイライトは、コンテンツサービスのフィーチャーフォンへの対応として、デコメール、着うた、健康など人気コンテンツを選択し、集中的に投資を行った。また、第4四半期から電子書籍事業を東京都書店商業組合と共同運営を開始した。

  ソーシャルアプリへの対応では、Mobage、GREE、Yahoo!Mobage、aima向けへのアプリを開発し、ノウハウを蓄積し、今期の事業展開につなげて取組を進めている。

  また、スマートフォンへの対応として、Androidマーケット向けのアプリを開発している。

  ソリューション事業では、携帯電話販売代理店との協業を強化したことで、店頭アフィリエイトの大幅な拡大が実現した。また、受注案件の運営・保守業務の安定化により、継続収益モデルを確立した。更に、スマートフォンを活用した販促活動、マーケティングの支援・提案を行った。

  海外事業については、中国では、事業ドメインを電子書籍事業に集中し、携帯電話通信キャリアとの連帯強化に努めている。期中に、コミックストア「漫魚」をオープンした。インドでは、モバイルコンテンツ事業を開始し、携帯通信キャリアとの連携を強化している。

  その結果、前5月期連結業績は、売上高2,370百万円(10年5月期比10.4%増)、営業利益266百万円(同76.9%増)、経常利益283百万円(同62.8%増)、純利益168百万円(同2.16倍)と増収大幅増益を達成した。増収増益は4期振りとなる。

■売上高はコンテンツサービス2.5%減、ソリューション27.1%増

  売上高は、コンテンツサービス1,179百万円(同2.5%減)、ソリューション1,191百万円(同27.1%増)とコンテンツサービスの減収をソリューションの増収がカバーし、増収となった。

  コンテンツサービスの売上高の内訳は、音楽529百万円(同4.2%減)、メール・カスタム429百万円(同6.9%増)、ゲーム66百万円(同46.8%減)、海外43百万円(同8.3%増)、その他110百万円(同21.5%増)であった。

  ゲームが大幅減収となっているが、四半期毎の売上高は平均していることから、ほぼ下げ止まったと見ている。その他の売上が一番伸びているが、電子書籍の売上高が加わったことによる。

  ソリューションは大幅な増収となったが、その内訳は、ソリューション445百万円(同3.1%減)、ソリューションコンテンツ249百万円(同16.2%減)、広告330百万円(同7.8倍)、MSP(マネージメント・サービス・プロバイダー)91百万円(同45.6%増)、物販38百万円(同32.3%増)、海外36百万円(同22.1%減)。

  広告、MSP、物販が大幅増収となった。中でも広告は、店頭アフィリエイトが好調であったことから最も大幅な伸びとなった。

  売上原価は、996百万円(同17.6%増)、売上原価率42.0%(同2.5ポイント増)と売上原価は拡大したが、販管費は1,107百万円(同3.7%減)、販管費率46.7%(同6.8ポイント減)と販管費が大幅に減少したことで営業利益以下が大幅増益となった。

■今期はスマートフォンへ本格的に全力で参入

  前期業績の概況に引き続き、今期の国内事業についての説明に入った。

  同社の事業に大きく関与するスマートフォンの契約予想数は、2010年度895万件(実績)、11年度2,185万件、12年度3,500万件、13年度4,505万件、14年度5,315万件、15年6,035万件と今後大きく伸び、11年度は全契約数の2割、15年度には5割を占めると予測している。

  そのような状況を踏まえ、コンテンツサービス事業においては、スマートフォンへ本格的に全力で参入する。まず、携帯通信キャリアへの施策対応として、既存公式サイトのスマートフォン化、ガラケーサイトのスマートフォン化、また、キャリア課金をベースとした新規スマートフォン向けのアプリを投入する。キャリア以外の国内事業者であるDeNA、ミクシィー、グリー、サイバーエージェント等とのコラボレーションを実施する。更に、独自ブランドアプリの企画開発を行う。ソーシャルアプリについては、既存アプリを強化すると共に、新規アプリも投入する。既に行っているフィーチャーフォンサイトも競争力を向上していく。無料アプリもしっかり行うことで、世界に向けてダウンロード数を高め、広告収入を目指していく。

  ソリューションについては、携帯電話販売代理店との協業を強化する。店頭アフィリエイト(携帯電話販売代理店との協業による成功報酬型コンテンツ販売)では、フィーチャーフォン向けの他、スマートフォン向けの強化を行う。更に、スマートフォンに関する「サポート業務」の支援を強化する。また、来店顧客の囲い込み支援策としてタッチポイントの拡大を図る。

  企業向けソリューション事業としては、大手クライアントには、フィーチャーフォンの他に、スマートフォン事業の強化を行う。ユーザーからの様々な声にしっかり対応し、24時間対応できる体制を作り、メンテナンス業務やスマートフォンに関するサポート業務を強化し、開発体制も強化していく。

■海外事業では、日本語、英語、中国語、韓国語等の多様な言語に対応し、アクティブユーザーの獲得を図る

  次に、今期の海外事業の見通しについて説明が行われた。

  世界のアプリマーケットで展開していくため、日本語、英語、中国語、韓国語等の多様な言語に対応し、アクティブユーザーの獲得を図る。また、Androidマーケットで展開しているアプリを中国・インドの各種アプリマーケットに展開していく。

  中国の展開については、既存コンテンツの継続的な展開を行う。一方で、モバイル向け電子コミックストア「漫魚」に注力し、電子コミック配信の数と配信プラットフォーム先を拡大していく。

  インドについては、各種無料アプリを投入し、広告収入の拡大を図る。これまでの取組では、Bollywood on the go!!は配信5ヶ月で10万ダウンロードを超えている。Beauty watch!!は配信1ヶ月で2万ダウンロードを超えている。50万~60万ダウンロードされると広告収入が確保できるため、人気アプリを開発し、ダウンロード数を増やしていく。

  今期の業績予想は、売上高2,830百万円(前期比19.4%増)、営業利益280百万円(同4.9%増)、経常利益300百万円(同6.0%増)、純利益170百万円(同0.6%増)と増収増益を見込んでいる。

  売上高の内訳は、コンテンツサービス1,466百万円(同24.3%増)、ソリューション1,364百万円(同14.5%増)となっている。   コンテンツサービスでは、公式サイトの競争力を向上し、スマートフォン向けのアプリ対応により増収を図る。ソリューションについては、企業向けスマートフォンアプリの制作、携帯電話販売代理店との協業強化などにより増収を図る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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