【外国為替市場を検証:ドル・円相場】一時1ドル=79円70銭台に円が上昇

2011年6月11日 17:25

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:6月6日~10日の週】

■大勢としては1ドル=80円を挟む小幅レンジでモミ合う展開

  6月6日~10日の週の外国為替市場で、ドル・相場は一時1ドル=79円70銭台に円が上昇した。米国の5月雇用統計など低調な経済指標を受けて、米国景気の先行きに警戒感が広がった。ただし大勢としては、1ドル=80円を挟む小幅レンジでモミ合う展開だった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末6月3日は、東京市場では1ドル=80円60銭台~90銭台で小動きだったが、海外市場では米国の5月雇用統計を嫌気して一時1ドル=80円00銭台に円が上昇した。この流れを受けて週初6日の東京市場でも、1ドル=80円10銭台~30銭台の小幅レンジで推移した。

  6日の海外市場では一時1ドル=79円90銭台を付けたが、一段とドルを売る動きにはならず、その後は1ドル=80円00銭台~20銭台で小動きだった。7日の東京市場でも膠着感を強め、1ドル=80円00銭台~30銭台で小動きだった。7日の海外市場では、1ドル=80円00銭台~20銭台でモミ合った後、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演を受けて、米国景気の減速懸念が広がり1ドル=79円90銭台に円が上昇した。

  8日の東京市場では、ダドリー米ニューヨーク地区連銀総裁の発言が材料視されて、1ドル=79円70銭台に円が上昇した。一旦は1ドル=80円10銭台に戻したが、その後1ドル=79円80銭台に円が上昇した。米国景気の不透明感でドルが売られやすい状況である。ただし、一段とドル売り・円買いとなる動きも見られなかった。8日の海外市場でも一時1ドル=79円70銭台に円が上昇したが、概ね1ドル=79円80銭台~90銭台でモミ合う展開だった。米地区連銀経済報告(ベージュブック)の影響は限定的だった。

  9日の東京市場では、1ドル=79円80銭台でスタートした後、ドルの買い戻しで1ドル=80円30銭近辺に円が下落し、その後は1ドル=80円近辺でモミ合う展開だった。11年1~3月期実質GDP(国内総生産)の1次改定値で、年率換算伸び率が小幅に上方修正されたが、影響は限定的だった。9日の海外市場では、1ドル=80円を挟んで小動きだったが、米長期金利上昇などでドルの買い戻しがやや優勢となり、1ドル=80円40銭台に円が下落した。

  10日の東京市場では、1ドル=79円90銭台~80円40銭台でモミ合う展開だった。前日の海外市場の流れを受けてドル買い戻し優勢でスタートしたが、次第にドル売り・円買いに転じた。10日の海外市場では1ドル=80円近辺でモミ合った後、ドルの買い戻しがやや優勢となり1ドル=80円30銭台に円が下落した。

  米国では、足元の低調な経済指標を受けて、景気の先行きに対する不透明感が強まっている。雇用回復の鈍化は東日本大震災の影響などで一時的との見方もあるが、原油価格上昇の影響で消費減速が懸念されるなど、景気に対する警戒感が広がり、株式市場も調整局面となっている。そして米国の金融政策については、追加的な金融緩和策(QE3)に対する期待も広がっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【話題株】トヨタ紡織が欧州車特有の質感・技術の内装事業を買収(2011/06/11)
「投資のタイミング」重視!犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐメルマガ配信中(2011/06/11)
菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望(2011/06/10)
日刊株式投資情報新聞(無料)が創刊!株式投資のための投資情報メルマガがスタート(2011/04/01)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事