電通、フェイスブックのプレミアム広告を独占販売

2011年2月28日 20:40

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フェイスブック(日本語)のログイン画面(2011年2月28日)。

フェイスブック(日本語)のログイン画面(2011年2月28日)。[写真拡大]

 電通は28日、米SNS大手フェイスブック(Facebook)と業務提携したと発表した。電通はフェイスブックのプレミア広告枠の独占販売するほか、フェイスブック内のファンページの制作を請け負う。

 同提携によって、電通はフェイスブックの“公式広告販売パートナー”となる。フェイスブックから最新の技術情報やサービス活用事例などの提供を受けて広告主や媒体社へのコンサルティングを行うという。

 広告枠販売については、子会社のサイバー・コミュニケーションズ(CCI)がメディアレップとなる。独占販売権は2月18日から1年間有効なもので、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどのマス広告とフェイスブック上の広告を連動させた新たな広告の開発を行う。

 また、アンケートやイベント、「いいね!」ボタン、や動画を含めるなどしたソーシャル要素を含むプレミア広告にも積極的に取り組んでいくという。

 フェイスブックは2004年2月の設立。2008年4月には、米マイスペースを抜いて会員数で世界最大規模のSNSとなり、現在は約6億人のユーザーを抱える。

 米調査会社コムスコアによると、2010年7-9月期の米オンラインディスプレイ広告市場で、フェイスブックの広告インプレッションのシェアは23.1%で第1位。1-3月期の16.2%からシェアを伸ばしており、2位のヤフー(7-9月期で11.0%)との差を広げている。

 1月には米金融大手ゴールドマン・サックスなどから総計15億ドル(約1,240億円)を調達し、注目を集めた(関連記事)。

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