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新興市場見通し:日韓生成AI株反騰で買い広がる、TOPIX採用候補も株価切り上げへ
*15:03JST 新興市場見通し:日韓生成AI株反騰で買い広がる、TOPIX採用候補も株価切り上げへ
■リスク選好回復を受けて活況を取り戻した
今週の新興市場は上昇。日経平均は先週末比1.93%高と2週ぶりに反発した。グロース市場指数も同5.00%高、グロース250指数も同5.56%高と、ともに5週ぶりに上昇した。プライム市場でのキオクシアホールディングス<285A>をはじめとする生成AI関連株の反騰を背景に買いが優勢となった。時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数も同6.66%高と2週連続で上昇した。
時価総額上位銘柄では、MTG<7806>が先週末比7.36%高。8月4日に26年9月期通期業績と配当予想を上方修正したことが強材料。アストロスケールホールディングス<186A>は同19.07%高、Synspective<290A>は同17.86%高、とそれぞれ急伸した。個別材料はなかったが、日本株市場全体のリスク選好回復を受けて活況を取り戻した。一方、ティアフォー<593A>は同2.67%安。8月6日に新規上場時のオーバーアロットメントに伴う増資の中止を発表し、翌7日ザラ場に上場来最安値を更新した。
その他、フィーチャ<4052>が同55.85%高と今週のグロース市場で値上がり率首位。5日に非連結決算への移行と併せて、26年6月期の個別業績予想を開示。営業損益、経常損益、純損益がいずれも黒字転換する見通しを発表、年初来高値を付けた。ビープラッツ<4381>は同40.64%高。7月発表の「AI導入支援コンソーシアム」設立が引き続き材料視された。一方で、CS-C<9258>は同18.41%安とグロース市場で下落率が最大だった。先週は特段の買い材料のない中を値幅取り狙いとみられる買いを集めて同20.48%高とグロース市場最大の上昇率だったが、来週は人気が離散し、2週間かけて「上に行ってこい」の展開となった。
今週は4日に、レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営するエブリー<607A>がグロース市場に上場した。初値は294円と公開価格230円を27.8%上回った。KDDI<9433>と伊藤忠食品が2、3位株主で安定感があり、相場全体の地合い改善もあって好調なスタートを切った。7月22日上場のティアフォーは初値が公開価格割れに終わったが、今回のエブリーまで3銘柄連続で初値が公開価格を上回り、IPO人気の回復をうかがわせた。
■人工衛星関連株など短期投資家の買い人気が予想される
来週の新興市場は日本や韓国の大型生成AI関連銘柄の反騰基調を強い追い風に買いが広がりそうだ。今週は時価総額1000億円を超える全16銘柄が業種を問わず値上がりし、地合いの急回復と物色の広がりを確認する形となった。このため、来週はTerra Drone<278A>、アストロスケールHD、 Synspectiveといったドローンや人工衛星関連株も信用取引を駆使する短期投資家の買い人気が予想される。
取引時間中は、キオクシアHDや韓国SKハイニックスの値動きに、パワーエックス<485A>をはじめとするデータセンター関連株が追随する展開が予想される。QDレーザ<6613>は10日大引け後の決算発表で増益が確認されれば、翌日以降の株価急伸が期待できよう。時価総額首位のトライアルホールディングス<141A>や同2位のMTGなど銘柄選定ルール改定によるTOPIX採用観測のある大型銘柄も、水準を切り上げていきそうだ。
今週末7日の大引け後に情報開示のあった銘柄では、宇宙戦略基金(月極域における高精度着陸技術)の補助金交付が決まったispace<9348>、AIエージェント向けサイバー防御分野への参入を決めたヘッドウォータース<4011>、人気小説「異世界転生騒動記」テレビアニメ版の27年1月放送開始を発表したアルファポリス<9467>などが注目される。
なお、今週は東証による上場承認はなく、来週以降、IPOの予定もない。《FA》
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