スペースX、史上最大IPOで上場 オルカン・S&P500への波及と指数採用観測

2026年6月19日 09:37

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 宇宙開発企業スペースX(Space Exploration Technologies Corp.)が6月12日、米ナスダック市場に上場した。調達額は750億ドル(約12兆円)と、2019年のサウジアラムコ(約294億ドル)を大幅に上回る、史上最大規模のIPOとなった。

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 公募価格135ドルに対し、初値は150ドル(公募比+11.1%)を付け、初日の終値は162ドルと公募価格比で2割上昇した。企業価値は約1.75兆ドル(約255兆円)と評価されている。

 新NISAでオルカンやS&P500に積立投資をする人も、押さえておきたい動きだ。

■スペースXとはどんな企業か

 スペースXは、ロケットの再利用技術で打ち上げコストを大幅に引き下げ、宇宙輸送市場を変革してきた企業だ。衛星インターネットサービス「Starlink」は2026年時点で加入者が1,000万人を超え、主要な収益源となっている。

 2026年2月にはAI企業xAIを統合し、宇宙・通信・AIを組み合わせたインフラ企業への転換を進めている。

 米証券取引委員会(SEC)の提出書類によると、2025年の売上高は186.7億ドルと前年比33%増を記録しており、事業規模の拡大が続いている。

■主要指数への組み入れはどうなるか

 新NISAで人気のインデックスファンドを保有する投資家が気になるのは、各指数への組み入れ時期だろう。

 ナスダック100については、指数を運営するNasdaq社が2026年5月に「ファスト・エントリー」ルールを新設した。時価総額上位40位以内に入る超大型銘柄なら、上場から最短15営業日で指数に組み込まれる仕組みだ。

 企業価値約1.75兆ドルのスペースXは、時価総額上位40位以内に入る可能性が高い。ナスダック100に採用されれば、同指数に連動するファンドにも反映される。

 一方、S&P500への採用は当面見込みにくい。S&P500には上場後12カ月以上の取引実績や収益性などの採用要件がある。S&P Dow Jones Indicesは2026年6月、こうした早期採用ルールの導入を見送ることを公表した。

 オルカンのベンチマークであるMSCI ACWI(全世界株指数)については、現時点で早期組み入れに関する公表はない。今後の定期見直しなどで組み入れ対象となる可能性はあるものの、時期は明らかになっていない。

■新NISA投資家はどう見るべきか

 スペースX上場を受け、市場では一時的に資金の移動が生じる可能性がある。機関投資家や個人投資家がAI関連の大型ハイテク株を利益確定し、資金をスペースXへ移す動きも考えられる。S&P500やオルカンを保有する投資家にとっても、短期的には市場全体の資金の流れに影響が及ぶ可能性がある。

 ただし、長期積立の方針を急いで変える必要はない。新NISAの長期・積立・分散という原則は変わらず、自身の資産配分を冷静に確認することが先決だ。

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