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新NISA利用の半数近くが年60万円以下 “上限360万円”でも少額投資が主流
【ニュースの概要】
・金融庁の2025年12月末速報値で、全金融機関のNISA口座は2,825万を超え、2025年中の新規買付額は約18兆7,935億円に達した
・日本証券業協会の集計では、全証券会社のうち2025年に買付のあった口座の成長・つみたて合計買付額は『0~60万円』が48%で最多となった
・制度利用者の中心は年間枠を使い切らない層であり、年360万円の上限を満たす層は少数派である
金融庁が2026年2月18日に公表した「NISA口座の利用状況調査」(2025年12月末時点・速報値)によると、全金融機関のNISA口座数は2,825万を超えた。2025年中の新規買付額は約18兆7,935億円に達している。いずれも前年比で大幅に拡大している。
【こちらも】NISA口座2,826万でも広がる「活用格差」 30代70.7%、80代24.7%の現実
ただし、買付額の中身には偏りがある。日本証券業協会が2026年5月に公表した集計(全証券会社対象・2025年12月末確報値)では、2025年中に買付があったのは約1,276万口座だった。
このうち成長投資枠とつみたて投資枠の合計買付額は『0~60万円』が48%で最多となる。残る52%は60~360万円の5つの金額帯に分散しており、上限近くまで使い切る層は少数派である。
母集団は全金融機関ではなく全証券会社だが、JSDA集計の口座数は全金融機関の約72%にあたるため、利用者の実態を映している。
同集計を枠別にみると様相が変わる。成長投資枠を使った口座(つみたて投資枠との併用を含む)の最多帯は『200~240万円』で38%。一方、つみたて投資枠の最多帯は『0~20万円』31%と『20~40万円』24%を合わせて半数を超え、月あたり数千円から数万円の積み立てが主流である。
両者の集計対象は異なるが、買付額の最多帯が明らかにずれている。
成長投資枠とつみたて投資枠では、売却率にも差がある。2025年中に売却された成長投資枠の額は買付額の34.8%、つみたて投資枠は10.1%だった。なお売却額には過年度買付分や旧NISAの売り戻しも含まれうる。
売却動向は読み解きにくいが、つみたて投資枠で売却率が低いことから、売らずに保有を続ける層の厚みが読み取れる。
年間枠の活用度は、個々の資金余力に応じて異なる。半数近くが少額を継続している事実は、無理な増額をするより、続けられるペースを維持する利用者が多いことを示唆している。
投資額は家計と整合するか、市場下落時にも続けられるペースか。調査が示すNISA利用の実態は、自身の運用方針を一度点検する材料となる。
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