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Anker、DTG・DTF対応の布地プリンターを披露 EufyMake E1も無償更新で高速化

2026年9月4日、IFA Berlin 2026に展示されたAnker eufyMakeの製品。(TechTimes)[写真拡大]
Anker InnovationsはIFA 2026で、DTGとDTFの両方式に対応する卓上型布地プリンターの試作機を披露した。商用投入は2027年第1四半期を予定しているが、製品名、価格、最終仕様、日本での発売予定は明らかにしていない。
既存のEufyMake UV Printer E1には、プリントヘッドの往路と復路の両方で印刷する双方向印刷機能を無償のソフトウェア更新で追加した。Ankerの社内試験では、対応する印刷モードの印刷時間を約40~75%短縮できるという。
■DTGとDTFを1台にまとめた布地プリンター
AnkerがIFA 2026の会場で披露した試作機は、DTG(Direct-to-Garment)とDTF(Direct-to-Film)の2方式を1台にまとめた卓上型の布地プリンターである。個人クリエイターや小規模事業者による衣類、布製品のカスタマイズを想定し、2027年第1四半期の商用投入を予定している。
DTGは布地へ直接インクを印刷する方式で、柔らかく通気性を保ちやすい仕上がりが特徴となる。DTFはデザインをフィルムに印刷し、接着剤を使って布地へ熱転写する方式で、幅広い種類の生地に利用できる。
Ankerによると、開発中のプリンターは淡色と濃色の両方で色を正確に再現することを目指している。DTGでは単色の刺しゅうにカラー印刷を組み合わせられるほか、DTFでは特殊効果を備えたフィルムも利用できるとしている。
現時点の展示機は試作段階にあり、独立した実機試験の結果は公表されていない。AnkerはFacebook上のEufyMake Co-Createグループを通じて参加者を募り、選ばれた利用者から機能や操作手順に関する意見を集める計画である。
■白インクの管理負担を抑える仕組み
濃色の布地へカラー印刷する場合、色を鮮明に見せるために白インクで下地を形成することがある。白インクには高い隠蔽性を得るため二酸化チタン顔料が使われるが、顔料が沈降するとノズルの詰まりや印刷品質の低下につながるため、定期的な循環やクリーニングが重要になる。
Ankerは、開発中の布地プリンターに、プリントヘッドの状態に合わせて清掃動作を調整するアルゴリズムを採用すると説明している。白インクによる目詰まりと手作業でのメンテナンスを減らすことが狙いだが、長期間の使用や連続生産における効果は、今後の製品版やベータテストで確認すべき点となる。
■EufyMake E1に双方向印刷を追加
既存製品のEufyMake UV Printer E1には、2026年9月のソフトウェア更新で双方向印刷機能が正式に追加された。従来の一方向印刷ではプリントヘッドが片道だけインクを吐出し、反対方向への移動は次の印刷位置へ戻るために使われていた。双方向印刷では往路と復路の両方で印刷するため、ヘッドの移動をより有効に使える。
Ankerの社内試験によると、今回の機能による印刷時間の短縮幅は、印刷モードや白インクの積層数によって約40~75%となる。常に速度が2倍になるわけではなく、実際の所要時間は印刷データと設定によって変わる。
利用にはE1のファームウェア4.0.9と、PC版eufyMake Studio 4.3.3が必要となる。公開時点では平面印刷に対応し、回転式アタッチメントとRoll-to-Film Attachmentでは利用できない。モバイル版への対応は今後を予定している。
同じ更新では、使用期限を過ぎたUVインクの取り扱い方法が変更されたほか、白インクの沈降に対処する修復手順や、必要箇所に絞ったクリーニング機能も追加された。
■最大5mmの立体表現に対応するUVプリンター
EufyMake E1は、UV光で硬化する専用インクを使い、木材、金属、ガラス、アクリル、革、セラミックなどへ印刷できる卓上型UVプリンターである。インクを重ねて硬化させることで、最大5mmの立体的なテクスチャーを表現できる。
E1は2025年のKickstarterキャンペーンで、1万7822人から4676万2258ドルを集め、同プラットフォーム史上最高の調達額を記録した。TIMEの「Best Inventions of 2025」にも選ばれている。
日本では2026年7月に発売され、Anker Japan公式オンラインストアにおけるEufyMake UV Printer E1ベーシックセットの価格は37万9800円である。最大プリントサイズは約420×330mm、本体重量は約20kgで、最大1440dpiの印刷に対応する。
■連続印刷向けの新しいアクセサリー
AnkerはIFA 2026で、E1による連続印刷や一定量の受注生産を支援するアクセサリーも紹介した。
Roll-to-Film Attachmentは、ロール状のフィルムやキャンバスを使い、最長10mの連続印刷を可能にする装置である。複数のステッカーやラベルをまとめて配置する機能や自動カッターを備え、対応するメディアでは金・銀の箔押し表現や立体的な印刷も利用できる。海外では2026年9月下旬の提供が案内されているが、日本での発売時期と価格は確認できない。
大容量連続インク供給システムは2026年第4四半期の投入を予定する。大容量のインク供給、残量のリアルタイム監視、密閉構造、インク供給を安定させるSmartFeed機能を備え、長時間の印刷における交換作業やコストの軽減を目指す。こちらも日本向けの提供時期と価格は公表されていない。
■アプリにアップロードするデータも確認が必要
E1では、JPEGまたはPNG形式の画像をEufyMakeアプリにアップロードし、印刷データへ変換できる。Ankerのプライバシーポリシーでは、サービスの利用方法に応じて、アカウント情報、機器の動作データやログ、利用者が提供したデザインファイルなどを収集、処理する場合があるとしている。
業務上の未公開デザインや顧客から預かったデータを扱う場合は、利用する機能、アップロードされる情報、保存や削除の条件を事前に確認する必要がある。データ管理に厳格な要件がある企業は、自社の情報管理方針に適合するかを導入前に評価することが望ましい。
■eufyMakeなどをAnkerブランドへ段階的に統合
Anker InnovationsはIFA 2026に合わせ、Anker、eufy、soundcore、SOLIX、eufyMakeの名称を、将来的に単一のAnkerブランドへ統合する方針も発表した。一斉に名称を廃止するのではなく、新製品から移行を始め、既存製品、デジタルプラットフォーム、パッケージ、店舗などを時間をかけて切り替える計画である。
製品群は、充電、オーディオ、パーソナルヘルス、クリエイティブツールを含む「Anker For You」と、ホームセキュリティ、ロボティクス、家庭用エネルギーを含む「Anker For Home」の2グループで展開する。
既存製品の保証、カスタマーサポート、サービスはブランド移行の影響を受けないとしている。一方、EufyMakeのアプリ、ウェブサイト、コミュニティなどの名称や表示は、今後段階的に変更される可能性がある。
Ankerは9月5日、ドイツ初の独立型店舗となるAnker Store Berlinをベルリンのクアフュルステンダム21に開業した。店内では製品カテゴリー別ではなく、家庭、仕事、屋外、クリエイティブ作業などの利用場面に沿って製品を展示している。
■布地プリンターの日本展開は未定
Ankerの布地プリンターは2027年第1四半期の商用投入が予定されているものの、製品名、価格、最終仕様、販売地域は公表されていない。日本での発売時期や販売方法についても、公開時点で正式な案内は確認できない。
DTGとDTFを卓上型の1台にまとめ、白インクの管理負担を抑えるという構想は、個人クリエイターや小規模事業者にとって注目点となる。実際の印刷品質、メンテナンス頻度、対応素材、ランニングコストについては、製品版の仕様と第三者による実機検証を待つ必要がある。
元記事: Anker Reveals Desktop Fabric Printer at IFA 2026: Free Speed Boost for E1 Owners
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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