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【注目銘柄】タムラ製作所は業績上方修正、営業利益9期ぶり最高益へ、AIデータセンター需要が追い風
■3営業日続落も業績上方修正と最高益更新が下値を支える
タムラ製作所<6768>(東証プライム)は、前日3日に21円安の778円と3営業日続落して引けた。日経平均株価が後場に値を崩し、111円安と続落して1カ月ぶりの安値に沈んだことから、8月25日につけた直近安値727円からのリバウンド途上にあった同社株にも戻り売りが膨らんだ。ただ、投資指標面では売られ過ぎを示唆しており、8月27日に上方修正した2027年3月期業績、とくに営業利益の9期ぶりの過去最高更新が見直し材料となる可能性がある。突っ込み場面では逆張りも一法となりそうだ。業容面でも、AI(人工知能)データセンター向け大型トランスが北米市場で40%の高シェアを握っていることが、「ニッチトップ」材料として株価をサポートする展開も想定される。
■営業利益65億円へ上方修正、9期ぶり過去最高を更新へ
同社の2027年3月期業績は、期初予想に対して売上高を150億円、営業利益と経常利益を各9億円、純利益を7億円引き上げ、売上高1450億円(前期比17.3%増)、営業利益65億円(同22.9%増)、経常利益58億円(同18.8%増)、純利益52億円(前期は13億8500万円の赤字)と見込んでいる。営業利益は2018年3月期の過去最高54億円を9期ぶりに更新する見通しである。純利益は、前期に計上した事業整理損失引当繰入額や転身支援制度特別措置関連費用などの特別損失が一巡するほか、投資有価証券売却益や中国連結子会社の持分譲渡益も加わり、黒字転換幅が拡大する。
■北米シェア40%の大型トランス、AIデータセンター需要を取り込む
米国を中心にAIデータセンターの建設が活発化しており、PDU(電源分配ユニット)やUPS(無停電電源装置)向けの大型トランス、リアクタを中心にAIデータセンター関連需要が堅調に推移している。産業機器関連向け需要の回復も業績を押し上げる。同社の北米市場におけるPDU向け大型トランスの市場シェアは40%に達している。さらに今年7月には、フランスの同業EMG社の株式を95億円で取得して連結子会社化しており、グローバルな成長戦略を推進中である。
■PER11.9倍、売られ過ぎ修正で862円への再挑戦が焦点
株価は、特別損失計上で低迷した前期業績から、今期業績が増益転換・黒字転換すると予想されたことを手掛かりに年初来高値1135円へ急伸した。7月のEMG社買収でも939円まで上昇したものの、AIデータセンター建設を巡る世界的な過剰投資懸念などから年初来安値726円へ大幅調整した。その後、今期第1四半期の純利益が前年同期比12.3倍と大幅増益で着地したことを受けて887円まで買われたが、通期業績の上方修正には至らなかったとして失速し、727円まで売られてダブルボトムを形成した。8月27日の業績上方修正をきっかけにリバウンド幅を拡大したものの、足元では年初来高値から同安値までの調整幅の3分の1戻しをクリアしたところで再調整となっている。ただ、PERは11.9倍と割安感を示しており、まず年初来高値からダブルボトムまでの調整幅の3分の1戻しに当たる862円への再挑戦が焦点となる。ここを上抜けば、半値戻しとなる930円が次の上値メドとして意識されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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