AMDのNPU非搭載「Ryzen 7 449」採用、1.6kgのRTX 5060ゲーミングノートが中国で登場

2026年9月2日 00:10

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記事提供元:Tech Times

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AMDのモバイル向けプロセッサー「Ryzen 7 449」を搭載したゲーミングノートPCが中国市場に登場した。中国Mechrevoの「Phenom 15 Air 2026」は、NPUを備えない同プロセッサーにGeForce RTX 5060 Laptop GPUと240Hz対応の有機ELディスプレイを組み合わせ、約1.6kgの筐体に収めている。

Ryzen 7 449は、最新世代のCPUアーキテクチャを採用する一方、専用NPUを搭載しない点が特徴だ。Copilot+ PC向けのオンデバイスAI機能よりも、ディスクリートGPUによるゲームやグラフィックス処理を重視するノートPCに適した構成となる。

■NPUを搭載しない「Ryzen 7 449」

AMDの公式製品情報によると、Ryzen 7 449は4つのZen 5コアと4つのZen 5cコアを組み合わせた8コア16スレッドのモバイル向けプロセッサーだ。最大ブーストクロックは5.0GHzで、16MBのL3キャッシュとRadeon 860M内蔵グラフィックスを備える。

製造プロセスにはTSMCの4nm技術が使われ、AMDが示す設定可能なTDPの範囲は15~54Wとなる。メモリーはDDR5-5600およびLPDDR5X-8000に対応し、Radeon 860Mの最大動作周波数は2.8GHzだ。

構成が近い「Ryzen AI 7 450」も、Zen 5コアとZen 5cコアを4基ずつ備えた8コア16スレッドのプロセッサーである。こちらは最大ブーストクロックが5.1GHz、Radeon 860Mの最大動作周波数が3.1GHzで、最大50 TOPSのXDNA 2 NPUを搭載する。

Ryzen 7 449の大きな違いは、この専用NPUを備えていないことだ。そのため、40 TOPS以上のNPUを要件とするMicrosoftのCopilot+ PCには該当しない。一方、一般的なCPU処理やディスクリートGPUを使ったゲームの描画はNPUを前提としていないため、NPUの有無とゲーム性能は分けて考える必要がある。

Ryzen 7 449がRyzen AI 7 450と同一のダイを使い、NPU部分だけを無効化した製品なのか、異なる設計や構成を採用しているのかは明らかになっていない。確認できるのは、AMDがRyzen 7 449をNPU非搭載の「Ryzen 400シリーズ」として位置付けていることまでである。

■RTX 5060と240Hz有機ELを搭載

MechrevoはPhenom 15 Air 2026に、最大115Wで動作するGeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載した。ゲームの描画処理は主にこのディスクリートGPUが担い、Ryzen 7 449内蔵のRadeon 860Mは、通常の画面表示や比較的負荷の軽い処理に利用できる。

メーカーの製品情報では、CPUとGPUを合わせた動作電力として最大170Wを掲げている。また、CPUだけに負荷が集中する動作モードでは、CPU側に最大85Wを割り当てられるとしている。これらはそれぞれ異なる負荷条件でのメーカー公称値であり、実際の性能、温度、騒音、消費電力については実機による検証を待つ必要がある。

ディスプレイは15.3インチの2.5K有機ELパネルで、240HzのリフレッシュレートとDCI-P3色域の100%カバーをうたう。工場出荷時のカラーキャリブレーションも施されるとしており、高リフレッシュレートを求めるゲーム用途に加え、広色域を生かした映像や画像の表示にも対応する構成だ。

メモリーは24GBのLPDDR5X、ストレージは1TBのPCIe 4.0 NVMe SSDを搭載する。中国で発表されたモデルは、この1構成となっている。

■約1.6kgの薄型筐体

本体の厚さは最薄部で18.75mm、重量は約1.6kgとされる。RTX 5060 Laptop GPUを搭載する15インチクラスのゲーミングノートPCとして、携帯性を強く意識した設計だ。

冷却システムには2基のファンを採用する。薄型筐体では、CPUとGPUを継続的に高負荷で動かした際の温度やファン騒音が実際の使い勝手を左右するため、長時間負荷時の動作については独立した製品レビューが判断材料になる。

接続端子にはUSB4、USB-C、3基のUSB-A、HDMI、有線LAN端子、オーディオ端子を備える。無線通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する。

■NPUの有無で変わる機能

Copilot+ PCは、40 TOPS以上のNPU、16GB以上のメモリー、256GB以上のストレージなど、Microsoftが定める要件を満たしたWindows 11 PCのカテゴリーである。対応機では、リコール、ライブキャプション、Windowsスタジオエフェクト、コクリエイターなど、NPUを利用するWindowsの機能が提供される。

Ryzen 7 449は専用NPUを搭載していないため、Phenom 15 Air 2026はCopilot+ PCのハードウェア要件を満たさない。ただし、これはWindows 11やクラウド型のAIサービスを利用できないという意味ではない。NPUを前提としないアプリやクラウドサービス、CPUまたはGPUに対応したAI処理は利用できる。

ゲーム用途でも、画像生成やローカルAI処理でも、RTX 5060を利用できるアプリケーションではディスクリートGPUが演算を担当できる。一方、低消費電力で常時動作させるオンデバイスAI機能や、Copilot+ PC固有のWindows機能を重視する場合は、NPUを備えたRyzen AI搭載機との違いが購入時の判断材料になる。

その意味でRyzen 7 449は、すべての新しいノートPCにNPUを組み込むのではなく、用途に応じてCPU、GPU、NPUの構成を選び分ける製品展開を示している。もっとも、NPUを省いたことが完成品の価格低下にどの程度寄与しているかは、AMDがプロセッサーの取引価格を公表していないため判断できない。

■中国で11,499元、日本発売は未発表

Phenom 15 Air 2026の中国での発売価格は11,499元だ。原文が使用した1ドル=6.72元と、指定された1ドル=160円の換算条件を組み合わせると、約27万4000円となる。

この価格には、Ryzen 7 449、最大115WのGeForce RTX 5060 Laptop GPU、24GBのLPDDR5Xメモリー、1TBのSSD、240Hz対応の15.3インチ有機ELディスプレイが含まれる。単純な価格の安さよりも、グラフィックス性能、表示性能、携帯性を組み合わせた構成が製品の特徴となっている。

2026年9月1日時点で、Phenom 15 Air 2026の日本での正式な発売、価格、販売経路は確認されていない。海外販売についても正式な対象地域は明らかになっておらず、中国国外から購入する場合には、保証、修理対応、キーボード配列、OSの言語、電源仕様などを個別に確認する必要がある。

Ryzen 7 449の採用によって、Phenom 15 Air 2026はCopilot+ PC固有の機能ではなく、Zen 5世代のCPU、RTX 5060、240Hz有機EL、約1.6kgの筐体という組み合わせを前面に出した。オンデバイスAI機能を重視するか、ディスクリートGPUと携帯性を優先するかによって、NPU非搭載という特徴の評価が分かれる製品である。

元記事: AMD Ryzen 7 449 Laptop Debuts: Mechrevo Proves NPU-Free Gorgon Point Fork

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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