実写版『ゼルダの伝説』にサマラ・ウィーヴィング出演か、故サム・ニールも撮影に参加
サマラ・ウィーヴィングが、任天堂とソニー・ピクチャーズによる実写映画『ゼルダの伝説』に出演すると報じられた。任天堂とソニー・ピクチャーズは出演を確認しておらず、役柄も明らかになっていない。同作ではこのほか、2026年7月に亡くなったサム・ニールが生前に撮影へ参加していたことなど、複数のキャスト情報が報じられている。映画は2027年4月30日に劇場公開される予定だ。
■サマラ・ウィーヴィング、2つの大型シリーズに参加か
業界インサイダーのThe Beyond Reporterが、サマラ・ウィーヴィングのキャスティングを報じた。ウィーヴィングは、そのわずか10日前にマーベル・スタジオの『X-Men』リブート版でエマ・フロスト役に決まったと報じられたばかりだ。任天堂が厳重に情報を管理する実写版『ゼルダの伝説』には、公式には確認されていないものの、多数の著名俳優が参加すると伝えられている。
任天堂もソニー・ピクチャーズもウィーヴィングの出演を確認しておらず、役柄の詳細も明らかになっていない。今回の報道に先立ち、トンガ系オーストラリア人俳優のウリ・ラトゥケフがガノンドロフ役、『セヴェランス』のディーチェン・ラックマンがインパ役、『CHUCK/チャック』のイヴォンヌ・ストラホフスキーが女王役、ニュージーランド出身のリディア・ペッカムが役名未公表の役で出演するとの情報が伝えられた。
さらに、2026年7月13日にシドニーで肺炎のため亡くなったサム・ニールも、生前に本作のシーンを撮影していたと報じられている。このため、実写版『ゼルダの伝説』はニールにとって最後期の出演作の一つとなる。
映画は2027年4月30日に劇場公開される予定だ。監督はウェス・ボール、プロデューサーはシリーズ生みの親である宮本茂と、マーベル作品などを手がけてきたアヴィ・アラッドが務める。
2026年7月31日には、Deadlineがウィーヴィングのエマ・フロスト役への起用を報じた。ジェイク・シュライアー監督とケヴィン・ファイギが起用を決めたとされ、ウィーヴィングはマーベル・シネマティック・ユニバースに登場するミュータント作品で、最初に正式確認されたキャストとなった。その後、Screen RantやEmpire、Slash Filmなどもこの情報を報じている。
今回のゼルダ出演情報が正しければ、ウィーヴィングは大規模なファンタジー系シリーズ2作品に同時期に参加することになる。一方は出演が確認されているが、もう一方は公式には認められていない。
ウィーヴィングはオーストラリア生まれで、キャンベラ・ガールズ・グラマー・スクールを卒業した。オーストラリアの長寿テレビドラマ『Home and Away』で国際的に知られるようになり、その後、ハリウッドのジャンル作品で存在感を示してきた。
ダークなホラーコメディー『レディ・オア・ノット』(2019年)では主演を務め、ユーモアと脅威の両方を表現する演技で広く注目された。企業スパイの世界でも活動するオメガ級のテレパスという複雑な一面を持つエマ・フロスト役にも、そうした資質が合うとみられる。近年の出演作には『Ready or Not 2: Here I Come』(2026年)、『スクリーム6』(2023年)、『Azrael』(2024年)がある。
実写版『ゼルダの伝説』での役柄は明らかになっていない。The Beyond Reporterを情報源とするSFF Gazetteの報道も、ウィーヴィングが出演するとの情報だけを伝えており、具体的な役名には触れていない。
■実写版『ゼルダの伝説』はどのような物語になるのか
『ゼルダの伝説』は、魔法の王国ハイラルを守る運命を与えられた若き戦士リンクと、トライフォースを狙う非情なゲルド族の将軍ガノンとの戦いを描くシリーズだ。トライフォースは、無限ともいえる神聖な力を備えた古代の秘宝として登場する。
シリーズの物語には、自ら望んだわけではない英雄の役割を与えられた普通の若者が、圧倒的な力を持つ相手に立ち向かうための勇気、知恵、力を得られるのかという根本的な問いがある。
ボール監督はVideo Games Chronicleに対し、映画の作風について、宮崎駿が設立した日本のアニメーション制作会社、スタジオジブリから強い影響を受けていると語っている。シリアスでありながら遊び心があり、現実感を持ちながら幻想的でもある作品を目指しているという。
実写化における注目点の一つが、原作ゲームでリンクが基本的に話さないという、シリーズで長く続いてきた物語上の慣習だ。ボール監督と脚本家のT・S・ノーリンがこの特徴をどのように扱うかは、実写化をめぐる大きな論点となりそうだ。
『ゼルダの伝説』シリーズは1986年の登場以来、全作品の累計販売本数が1億5000万本を超えている。GoNintendoが報じたところによると、この節目には2023年に到達した。
今回の映画は、任天堂が自社IPを実写映画化する初の試みとなる。任天堂はこれに先立ち、イルミネーションと共同製作したアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年)を公開した。同作の世界興行収入は、Deadlineの分析によると13億6000万ドルを超えた。
■任天堂の秘密主義も一つの焦点に
実写版『ゼルダの伝説』は、2026年4月にニュージーランドで主要撮影を終えた。公開予定日の約1年前に撮影を終え、公開まで9カ月を切った時点でも公式キャスト情報がほとんどないことは、この規模の大作として異例であり、それ自体が制作・宣伝戦略の一部とも考えられる。
今週、複数のキャスト情報が相次いで報じられたことは、任天堂が自社のペースで情報の流通を認め始めた可能性を示している。ただし、これが任天堂の意図によるものかどうかは確認されていない。
ニューヨーク・タイムズの記者カイル・ブキャナンは、8月6日にラトゥケフのガノンドロフ役への起用を伝えた際、「ゼルダの映画は公開まであと数カ月なのに、主演の2人以外はまだ一人も発表されていない」と、制作側の異例の秘密主義に言及した。
その後に伝えられたニール、ラックマン、ストラホフスキー、ペッカム、ウィーヴィングの出演情報についても、任天堂は公式なコメントを出していない。
この対応は意図的である可能性が高い。任天堂はマリオ映画で、主要スタジオと直接共同出資し、宮本茂自身がライセンサーではなくプロデューサーとして参加する方式を採用した。ゼルダではソニー・ピクチャーズと組むことで、公開時期やマーケティングに対する影響力を確保している。
マリオ映画では、予告編を中心とした宣伝活動を公開間近に本格化させるまで、主要な制作情報が厳重に管理された。実写版『ゼルダの伝説』の予告編は現時点で公開されていない。2026年末まで、クリスマス商戦の時期に合わせて公開されるとの見方が広がっているが、正式には発表されていない。
一連の報道を総合すると、本作は多数の人物が登場する群像劇になるとみられる。ベンジャミン・エヴァン・エインズワースがリンク、ボー・ブラガソンがゼルダを演じ、ラトゥケフが敵役のガノンドロフを演じると報じられている。
その周囲には、インパ役とされるラックマン、情報源が女王役と説明しているストラホフスキー、役柄不明のニールとウィーヴィング、ペッカムがいる。ストラホフスキーはハイラル王家の人物、ニールはハイラル王ではないかとの推測もあるが、いずれも確認されていない。
報道されているキャストは、主演2人を含めて現時点で計8人となる。このうち、任天堂またはソニー・ピクチャーズが公式に確認しているのはエインズワースとブラガソンだけだ。
■故サム・ニールの出演と、その意義
サム・ニールは2026年7月13日、シドニーのセント・ヴィンセント私立病院で、肺炎のため78歳で亡くなった。ニールは非ホジキンリンパ腫と診断されたことを公表し、2023年の回想録にも記していたが、死因はそれとは別の呼吸器疾患だった。
長年代理人を務めたフィリップ・グレンツが死去を確認し、遺族はニュージーランドにあるニールの農場で非公開の追悼式を行う予定だと説明した。
ニールはキャリアの最後まで継続的に俳優活動を続けていた。Colliderによると、亡くなる前に3本の映像作品を撮影しており、その中には実写版『ゼルダの伝説』のほか、『Godzilla x Kong: Supernova』と、ロマンチックコメディー『The Last Resort』が含まれる。
ゼルダで演じた人物は公式に明らかにされていない。キャスティングの文脈から、ファンや批評家の間では、ハイラル王をはじめとする指導者または王族の役ではないかとの推測が出ている。
ニールの代表作には、『ジュラシック・パーク』シリーズで1993年、2001年、2022年に演じたアラン・グラント博士のほか、『ピーキー・ブラインダーズ』の最初の2シーズンに登場したチェスター・キャンベル警部、『ポゼッション』(1981年)、『マウス・オブ・マッドネス』(1994年)、『イベント・ホライゾン』(1997年)などがある。
タイカ・ワイティティ監督の『マイティ・ソー バトルロイヤル』と『ソー:ラブ&サンダー』には、アスガルド人の俳優役としてユーモラスなカメオ出演も果たした。自分自身を過度に深刻に捉えなかったニールのキャリアを象徴する出演でもあった。
ニールは実写版『ゼルダの伝説』の撮影の多くをニュージーランドで行った。ニュージーランドには自身の農場があり、私生活の多くの時間を過ごしていた。このため、最後期の出演作となる可能性がある本作には、ニールとニュージーランドとのつながりという意味も加わる。
■ウェス・ボール監督と再起用の傾向
ウィーヴィングがボール監督の『猿の惑星/キングダム』(2024年)に出演していたとの記述は誤りとみられる。同作で確認されている出演者にはオーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン、ケヴィン・デュランド、ウィリアム・H・メイシー、リディア・ペッカムらが含まれるが、ウィーヴィングは含まれていない。
ボール監督と再び組む『猿の惑星/キングダム』の出演者は、ペッカムだ。ニュージーランド出身のペッカムは同作で助演を務め、その後、Netflixの『Kennedys』でローズマリー・ケネディ役を演じ、主要撮影を終えている。
ボール監督がペッカムをゼルダの世界にも起用したことは、大規模な世界観を構築する作品に対応できる俳優や、撮影地であるニュージーランドとつながりのある俳優を評価している可能性を示している。
一方、ウィーヴィングの起用報道は、現在の映画業界における彼女への評価の高まりを反映したものとみられる。ウィーヴィングは、公開から1日で製作費の3倍に相当する興行収入を記録したとされる2026年の『Ready or Not 2』で主演を務める一方、MCUの新たなシリーズでエマ・フロストを演じることも確認されている。
ジャンル作品の観客に対するウィーヴィングの知名度は高まっており、シリーズのファンと一般観客の双方を対象とするゼルダ映画にとって、起用する意義のある俳優になっている。
■サマラ・ウィーヴィングは何を演じるのか
ウィーヴィングの役柄をめぐっては、上品さと危険性を併せ持ち、立場を変える可能性のあるハイラルの人物が候補として推測されている。
特に名前が挙がっているのは、ラックマンの起用がすでに報じられているインパ、ゲルド族の族長で、戦士としての威厳と高貴な立ち居振る舞いを併せ持つウルボザ、そしてハイラルの神話的な歴史に登場する女性人物などだ。
ファンの中には、『レディ・オア・ノット』の主人公や、『X-Men』で演じるホワイト・クイーンことエマ・フロストのように、表面的な優雅さの奥に並外れた危険性を秘めた役を得意とするウィーヴィングは、シリーズに登場する複雑な女性人物に適しているとの見方もある。
ただし、これらはすべて推測であり、確認された情報ではない。出演自体が確認された場合、任天堂は最初の予告編と同時期、またはその直前にウィーヴィングの役柄を発表する可能性がある。予告編は2026年末までに公開されると予想されているが、正式な予定は明らかになっていない。
■任天堂の次なる実写化戦略
実写版『ゼルダの伝説』は、任天堂が制作に直接関与するモデルにとって2度目の大きな試金石となる。これに先立つアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年)は、世界興行収入13億6000万ドル、1ドル159円で換算すると約2162億円を記録し、その後には『Super Mario Galaxy Movie』(2026年)が続いた。
アニメーションを採用したマリオでは、任天堂が創作面と商業面で大きな影響力を維持できた。これに対して実写となるゼルダでは、その挑戦の規模が一段と大きくなる。現在までに得られた情報を見る限り、ボール監督の作品は、生きたハイラルの世界を多数の俳優が演じる、大規模な世界構築を伴う映画になるとみられる。
2026年はシリーズ40周年に当たり、Nintendo Switch 2向けの『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイク版も登場するとされている。このため、映画のマーケティングチームにとっては、宣伝効果を高められる時期となる可能性がある。
任天堂は、すべての情報を一度に発表するのではなく、キャスト情報が数週間にわたって広がる形で、情報公開を慎重に管理しているように見える。ただし、一連のキャスト情報が任天堂による意図的な情報公開なのか、単に外部から相次いで報じられたものなのかは確認されていない。
ウィーヴィングの出演報道は、1週間にわたって続いたキャスト情報の最後に登場した単独の驚きではなく、予告編公開へ向けた段階的な情報の流れの一部である可能性もある。
このキャストがハイラルの世界でどのような姿を見せるのかが、次の焦点となる。現時点で言えるのは、その答えが明かされる時期を決めるのは任天堂だということだけだ。
■注目ポイントQ&A
●サマラ・ウィーヴィングは実写版『ゼルダの伝説』で何の役を演じると報じられていますか?
役柄は明らかになっていません。業界インサイダーのThe Beyond Reporterがウィーヴィングの出演を報じましたが、具体的な役名は示されていません。任天堂とソニー・ピクチャーズも出演を確認していません。
●サマラ・ウィーヴィングのゼルダ出演は、MCUのエマ・フロスト役とスケジュールが衝突しませんか?
スケジュールは衝突しないとされています。ゼルダ映画の撮影は2026年4月にニュージーランドで終了しており、エマ・フロスト役が報じられた同年7月より前です。ジェイク・シュライアーが監督する『X-Men』リブート版は、記事公開時点では制作を開始していません。
●サム・ニールの役柄は何ですか?また、映画は予定通り公開されますか?
具体的な役柄は公表されていません。ファンの間では、ハイラル王などの王族または指導者役ではないかと推測されています。ニールは生前に自身のシーンを撮影しており、映画は2027年4月30日に公開される予定です。
●実写版『ゼルダの伝説』の公式キャストとして誰が発表されていますか?
任天堂が公式に発表しているのは、リンク役のベンジャミン・エヴァン・エインズワースと、ゼルダ姫役のボー・ブラガソンの2人だけです。宮本茂が2025年7月に発表しました。ウリ・ラトゥケフ、ディーチェン・ラックマン、イヴォンヌ・ストラホフスキー、サム・ニール、リディア・ペッカム、サマラ・ウィーヴィングについては、業界メディアやインサイダーが出演を報じていますが、任天堂またはソニー・ピクチャーズによる公式確認はありません。
元記事: Samara Weaving Reportedly Joins Zelda Film Already Carrying Sam Neill’s Final Role
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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