関連記事
【注目銘柄】川崎地質、4日続落の調整場面は逆張りも一考、保守的な通期予想に上振れ余地
■通期予想据え置きで利益確定売り、前期は2度の上方修正
川崎地質<4673>(東証スタンダード)は、前日16日に65円安の4525円で引け、4営業日続落となった。同社は7月10日、今2026年11月期第2四半期累計(2025年12月~2026年5月、2Q)業績を再上方修正し、株価は660円高と急伸した。一方、11月期通期業績は今年3月に上方修正した予想を据え置き、14日発表の2Q累計決算でも同予想を維持したため、目先の利益を確定する売りが増勢となった。
■保守的な業績予想の特性を踏まえれば再増額期待も
ただ、同社には保守的な業績見通しを開示する傾向がある。前2025年11月期も、2Q累計業績のみを上方修正した後、通期業績を2度にわたり上方修正した実績があり、その再現を期待すれば、調整場面での逆張りも一考の余地がありそうだ。上方修正した2Q累計純利益が、据え置いた通期純利益予想をすでに上回っていることも、見直し材料として浮上する可能性がある。
■上方修正した2Q純利益は通期予想を2000万円上回る
今期2Q累計業績は今年3月、11月期通期業績とともに上方修正されたが、今回、その2Q増額値をさらに引き上げた。3月の増額値に比べて売上高は1億2800万円引き下げた一方、営業利益は3億2100万円、経常利益は3億1300万円、純利益は3億1000万円それぞれ引き上げた。売上高は53億7200万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は11億2100万円(同3.94倍)、経常利益は11億3300万円(同3.46倍)、純利益は7億6000万円(同2.46倍)と大幅増益となった。前期に受注した大型案件で想定していた追加コストの発生リスクが解消し、収益改善が進んだことが要因である。
■通期純利益は連続最高益予想、再上方修正の可能性が焦点
11月期通期業績については、2Q累計業績の上方修正が特定の大型案件に関する要因であり、下半期の受注動向や業務の進捗状況を見極める必要があるとして、今年3月の上方修正予想を据え置いた。売上高は105億円(前期比17.4%減)、営業利益は10億円(同50.3%増)、経常利益は10億6000万円(同43.8%増)、純利益は7億4000万円(同19.3%増)を見込み、純利益は連続して過去最高を更新する。
前期も昨年7月初めに2Q累計業績のみを上方修正した後、7月30日と10月15日に通期業績を2度上方修正しており、今期もその再現期待が底流している。なお、上方修正した2Q累計純利益は、通期純利益予想をすでに2000万円上回っている。
■ミニGC示現、PER5倍台の割安修正へ再発進を期待
株価は、今期業績の1回目の上方修正を受け、2日間のストップ高を交えて5950円まで約5割上昇し、今期配当の増配発表も加わって年初来高値6370円まで上値を伸ばした。その後は4215円まで調整したが、2Q累計業績の上方修正を受けて5230円まで買い直され、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンドへの転換を示唆した。
■半値戻しの5292円が次の上値の節目
足元では急騰分の多くを吐き出す調整となったが、PERは5.3倍、PBRは0.75倍と割安である。年初来高値から直近安値までの下落幅に対する3分の1戻しを一時達成しており、再び戻りを試す展開となれば、次の上値の節目として半値戻しに当たる5292円が意識されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)
【関連記事・情報】
・【マーケットセンサー】AI一極相場の次に来るもの――銀行・証券株が広げる相場の裾野(2026/7/15)
・【マーケットセンサー】全東信破綻で地銀株に明暗――MUFG時価総額首位が映す「金利復活」と与信の質(2026/7/14)
・【マーケットセンサー】中東危機で相場を動かすもの――停戦協議より重要なホルムズ海峡の通航実態(2026/7/13)
・動物、植物、相場 この世に生きるすべてに生き抜く力が備わっている=犬丸正寛の相場格言(2026/7/12)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク