中国放送と博報堂、プロ野球中継早終わり時に「リリーフドラマ」放送 

2019年2月8日 09:57

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「リリーフドラマ」ロゴ(画像:博報堂DYメディアパートナーズ発表資料より)

「リリーフドラマ」ロゴ(画像:博報堂DYメディアパートナーズ発表資料より)[写真拡大]

 中国放送(RCC:広島市中区)と博報堂DYメディアパートナーズ(東京都港区)は6日、プロ野球中継終了後の放送枠を活用した「リリーフドラマ」を開発したと発表した。3月末~9月末(プロ野球シーズン期間中)の期間、RCCが中継する試合が早く終わった場合にのみ、1話15分ほどのドラマを放送する。

 プロ野球のテレビ中継において、試合が早く終了した場合の残りの放送枠の活用は、放送コンテンツや広告枠セールスにおいて一つの課題となっている。通常はおもに、試合のハイライトやダイジェストなどの調整放送をしているが、今回2社は、この変動的な放送枠の最適利用をするべく「リリーフドラマ」(リリドラ)の開発に取り組んだ。野球中継と次の番組とを繋げるための“リリーフ投手”として機能する特別中継ぎドラマ枠であることから同名称を付したという。

 ドラマタイトルは、「恋より好きじゃ、ダメですか?」。「広島東洋カープ」ファンを題材にした恋愛コメディドラマで、カープ好き主人公「あかり」の恋や葛藤、成長を描いたものだという。RCCのテレビ放送開始60年を記念し制作が決定した。“オリジナル要素”があり、“視聴者の共感を得るコンテンツ”の提供によって、視聴者の満足度向上を目指す。

 RCCは、1959年4月に広島で初めての民放テレビ局として放送を開始。放送初日からプロ野球中継(広島対西鉄のオープン戦)を行っている。“不定期でのドラマ放送”という60年目の新たなチャレンジに、とくにプロ野球ファンがどのような反応を示すのか、今後も注目していきたい。(記事:西舘妙子・記事一覧を見る

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